<もんじゅ>4度目運転再開を断念 福井県に正式表明

1月9日20時24分配信 毎日新聞

 日本原子力研究開発機構の岡崎俊雄理事長は9日午前、福井県庁で西川一誠知事と面会し、同県敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」について、予定していた2月の運転再開を断念することを正式に伝えた。再開時期は「関係省庁と協議して報告したい」と述べるにとどまったが、12月以降になる公算が大きい。延期は4度目。

 もんじゅは現在、プラント確認試験を実施しているが、屋外排気ダクトに二つの腐食穴と多数のサビが見つかり、点検作業のため試験が中断している。

 腐食穴ができた原因について原子力機構は9日、「塩害が発生しやすく雨水もたまりやすい構造で腐食が進行した」などとする報告書を国に提出。ダクトを補修するため、大幅な遅れが避けられなくなった。

 記者会見した岡崎理事長は「県民に心配をかけたことをおわびしたい」と謝罪した。【大久保陽一】

 ◇解説 単純ミス続々 問われる組織

 高速増殖炉「もんじゅ」の運転が4度目の延期になった。排気ダクトの点検を怠り、腐食を長年放置したという、通常運転している原発では考えられない単純ミスが原因だ。

 もんじゅは07年8月末に最終試験を始め、運転再開に向け着実に準備を進めているはずだった。だが昨年になり、ナトリウム漏えい検出器の施工不良や、漏えい警報の通報遅れなどが発覚。95年のナトリウム漏れ事故から13年以上も停止したため見過ごされてきた点が、再開直前になって次々と表面化した。こうした事態を招いた原因は、日本原子力研究開発機構のずさんな組織体制にある。

 冷却材に空気や水と反応しやすい危険なナトリウムを使う高速増殖炉は、他の原発よりもはるかに厳しい安全管理が求められる。国の核燃料サイクルの根幹技術と位置づけられる高速増殖炉。だが単純ミスを繰り返すようでは、政策そのものに対する国民の信頼を失う結果になりかねない。【酒造唯】
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by deracine69 | 2009-01-09 20:24 | 社会  

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