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<オバマ大統領>米国再生に国民の団結を強調 議会演説で

2月25日11時25分配信 毎日新聞

 【ワシントン小松健一】オバマ米大統領は24日午後9時(日本時間25日午前11時)、連邦議会の上下両院合同会議で就任後初の議会向け演説を行った。大統領は経済危機に直面している米国の再生に向け、「持続的な繁栄の新しい礎を築くため、今こそ大胆かつ賢明に行動すべき時だ」と強調。理念や価値観の違いを乗り越えた国民の団結を呼びかけた。また、7870億ドルの景気対策法を巡り野党・共和党との対立が鮮明になったことを受け、「米国民は我々が共通の基盤を築くことを期待している」と超党派の協力を改めて要請した。

 今年1月に就任したオバマ大統領にとって今回の議会演説は、政治、外交、経済などの基本政策方針を説明する一般教書演説に代わるものだが、経済危機への取り組みが中心テーマとなった。

 オバマ大統領は、市場の健全性を犠牲にして短期的利益を優先させてきた米経済が今の危機を招いたとの認識を示し、「最後の審判の日が来た。我々は将来に責任を取らなければならない」と指摘。従来の議論にとらわれない発想が必要との考えを訴えた。

 大統領はその上で、雇用創出を行い、エネルギーや医療、教育への投資で競争力を再生させることが「新たな米国の世紀」をもたらす上で必要と指摘。景気対策法などの経済政策がこうした視点に立っていることを強調した。

 また、オバマ政権の経済政策を巡り政府の役割が過大になるとの批判が出て、国家観の対立も生まれている点について、オバマ大統領は「政府には繁栄の礎を築く役割はない、との見解は受け入れられない」と述べた。

 ◆オバマ米大統領の議会演説骨子◆

・未来に対する責任を果たし、永続的繁栄の基礎を築く

・エネルギーや医療、教育分野への投資を拡大する

・石油への依存、高額の医療費、巨額債務などに対処する

・1期目で財政赤字を半減し、今後10年間で2兆ドルの歳出を削減する

・随意契約でのイラク関連の軍事費支出を撤廃し、防衛予算を改革する

by deracine69 | 2009-02-25 11:25 | 北米・中南米  

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