日米首脳会談:共同会見空振り、米メディアも反応冷ややか

2009年2月25日15時36分 毎日新聞

 【ワシントン及川正也、川上克己】オバマ米大統領と麻生太郎首相との24日の首脳会談は予定を約20分超過して約1時間20分に及び、「世界経済危機などで突っ込んだ意見交換」(ギブス大統領報道官)の場となった。だが共同記者会見や昼食会は行われず、日米関係の親密さや重要性を世界に発信するにはアピール不足だった。

 会談の冒頭、オバマ大統領は日本を「偉大なパートナー」と持ち上げ、初の賓客に日本を招いた意義を強調した。だがCNNテレビが「1時間の会談のために1万1000キロの長旅」と皮肉るなど、米メディアの反応は冷ややか。関心は同夜のオバマ大統領の初の議会演説に注がれ、首脳会談はかき消された。

 外務省関係者によると、日本側は会談後に両首脳による共同記者会見を打診。麻生首相の政権浮揚につながるとの思惑などからだが、空振りに終わった。大統領との昼食会も議会演説を控えた「繁忙なスケジュール」(米側)に押され、かなわなかった。

 07年4月に大統領別荘に招かれた安倍晋三元首相の訪米では共同記者会見と昼食会が開催された。07年11月に福田康夫前首相がホワイトハウスを訪問した際は、質疑なしの共同声明発表だったが、昼食会は用意された。

 共同会見に代わって会談の冒頭部分が日米メディアに公開された。しかし麻生首相の英語が聞き取りにくかったのか、ホワイトハウスが公式に発表した発言録で「聴取不可」とされた個所もあった。

 首脳会談終了後には、カメラ記者に対応する時間が設けられた。しかし両首脳とも一言も発しないまま。カメラの前でオバマ大統領は麻生首相と肩を組むと、首相に小声で何事かささやいただけで、執務室を後にした。
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by deracine69 | 2009-02-25 15:36 | 政治  

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