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「悪魔のダンス」世界初刊行 フセイン被告の小説を邦訳

 イラク元大統領のサダム・フセイン被告=戦争犯罪で公判中=が二〇〇三年三月のイラク戦争開戦直前に書き上げた小説が邦訳され、「悪魔のダンス」のタイトルで十九日、日本で出版される。千五百年前のユーフラテス川沿いの町が舞台で、他民族の侵略を部族が抵抗の末に打ち負かすという筋書き。イラク戦争とその後の反米活動を思い起こさせる。



 同書はヨルダンで出版が予定されていたが、同国政府は昨年六月、「イラク政府との関係に悪影響を及ぼす」と発禁を命令。イラク本国を含め、他国では出版されていないとみられ、出版元の徳間書店は「世界初の刊行」としている。

 今回翻訳したのは中東に詳しいジャーナリスト、平田伊都子さん=神奈川県相模原市。元大統領の弁護団から昨年四月、「くたばれ裏切り者」という原題のアラビア語原稿を入手、翻訳の承諾を得た。平田さんは「元大統領が敗戦を予測し、国民を鼓舞するメッセージとして書いたのだと思う」と話している。

(産経新聞) - 5月12日15時33分更新

by deracine69 | 2006-05-12 15:33  

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