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<普天間代替施設>閣議決定文書に「V字形」明記せず

 政府は15日、在日米軍再編の実施方針を閣議決定する文書に、普天間飛行場の代替施設を長さ1800メートルのV字形滑走路とする日米合意を明記しない方針を固めた。暫定ヘリポートへの変更を主張する沖縄県や、滑走路の長さの短縮を求める同県名護市に配慮するもので、「政府案を基本に」などのあいまいな表現になる見通し。ただ、政府は日米間の最終報告に明記したV字形滑走路案を修正するつもりはなく、計画の具体化へ向けた今後の地元との協議を円滑に進めるのが狙いだ。



 閣議決定は最終報告を実施するため必要な措置をとる政府方針を正式に決めるもので、政府は小泉純一郎首相が出席して26、27両日に沖縄で開かれる「太平洋・島サミット」前の23日に行う方向で調整している。閣議決定後は県や名護市との協議機関を設置するとともに、地域振興策などを盛り込んだ在日米軍再編推進法案(仮称)を制定するため政府内調整を加速させる方針だ。

 普天間飛行場について日米両政府はキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市)に移設する「沿岸案」で合意。長さ1800メートル(両端に各100メートルのオーバーランを含む)の滑走路2本をV字形に配置する代替施設の建設が最終報告に盛り込まれた。閣議決定に明記しない場合、移設計画の着実な実施を求める米側が反発する可能性もある。【古本陽荘】

(毎日新聞) - 5月16日3時6分更新

by deracine69 | 2006-05-16 03:06  

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