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中国の新5か年計画、地方が暴走…中央方針「空洞化」

 【北京=藤野彰】中国の第11次5か年計画(2006~10年)の国内総生産(GDP)年平均成長率を巡り、全国各レベルの地方政府が中央政府の指標を30~60%も上回る目標値を策定し、胡錦濤政権が目指す「持続的な安定成長」の足並みに大きな乱れが生じていることが、幹部らを対象にした中国政府の「秘密」扱い情報誌「改革内参」(5月10日号)の調査報告で明らかになった。



 報告は、成長率を競い合う地方政府の暴走により中央の大方針が空洞化している実態を指摘し、「このままでは全国が混乱に陥り、収拾不能になる」と警告。中国では、やみくもに成長率を追求してきた結果、土地収用に絡む農民暴動、環境汚染、貧富格差などの社会問題が深刻化しており、統制を欠いた過熱経済の加速が諸矛盾を一段と増幅させることは必至だ。

(読売新聞) - 5月19日3時23分更新

by deracine69 | 2006-05-19 03:23 | アジア・大洋州  

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