偽「有栖川宮」2被告、詐欺で懲役2年2月の実刑判決
旧皇族の「有栖川宮(ありすがわのみや)」を名乗り、結婚披露宴と称するパーティーを開いて祝儀をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた無職、北野康行(44)(京都市左京区)と同、坂本晴美(47)(東京都文京区)両被告の判決公判が11日、東京地裁であった。大島隆明裁判長は、「皇室、皇族を敬う参会者の心情に巧みに付け入る悪質な犯行」として、それぞれ懲役2年2月(求刑・懲役3年)の実刑を言い渡した。
両被告は公判で、「あえて皇族であると装ったことはなく、金をだまし取ろうという気持ちはなかった」と無罪を主張。これに対し判決は、「封筒に有栖川宮家の家紋を入れるなど、継承者であるような印象を受ける書面を巧みに作成している。皇族関係者を装って、多額の金を集めることを目的に披露宴を開催したとしか考えられない」として、両被告の主張を退けた。
(読売新聞) - 9月11日12時22分更新
by deracine69 | 2006-09-11 12:22