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<タイ・クーデター>2週間以内に次期首相を任命…総選挙

 【バンコク浦松丈二】タイのクーデターを首謀したソンティ陸軍司令官は20日午後、バンコクで記者会見し、2週間以内に次期首相を任命することや移行憲法を起草、総選挙を実施する方針を明らかにした。またタイの各テレビは同日夜、プミポン国王がソンティ司令官を暫定政権にあたる「民主改革評議会」のリーダーと承認したと伝えた。一方、政権を追われたタクシン首相は20日、国連総会出席のため滞在していたニューヨークから私邸があるロンドンへ移った。事実上の亡命と受け止められており、01年に発足したタクシン政権は崩壊した。

 ラジオ・ロシアによると、タクシン首相は20日夜、ロシアの航空機でロンドンに到着した。国営タイ通信社によると、首相は機中で同行記者団に「こんな事件が起きるとは思っていなかった。来た時は首相だったが、帰る時は無職になってしまった」と語った。
 首相の長女はかつてロンドンに留学しており、首相も私邸を建てるなど、一家にとって英国はなじみ深い国。夫人と子供3人は19日夜のクーデター発生前に全員がタイを出国し、ロンドンの私邸に集まっているという。

 一方、ソンティ司令官は20日の会見で、総選挙について「可能な限り早く、できれば1年以内にはやりたい」と述べた。また民主改革評議会は2週間以内に新たな国民会議議員を任命する方針を明らかにした。新憲法の起草は暫定首相を決めた後に開始するが、最低1年はかかる見通しだ。

(毎日新聞) - 9月21日0時25分更新

by deracine69 | 2006-09-21 00:25 | アジア・大洋州  

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