集団銃殺写真、イラン人の撮影だった…27年ぶり判明
【ニューヨーク=大塚隆一】米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは2日、イランのホメイニ革命政権の銃殺隊による処刑シーンをとらえ、1980年のピュリツァー賞を受賞した謎の写真の撮影者が判明したと報じた。撮影者は当時から不明で、賞はこの写真を世界に配信したUPI通信の「匿名のフォトグラファー」に贈られた。その後、何人もが撮影者として名乗り出たが、実際に撮ったのはUPIとは無関係なイラン人カメラマンのジャハンギル・ラズミ氏(58)だったという。
同氏は79年8月、政権の銃殺隊がイラン北西部でクルド人11人を処刑する生々しい場面を撮影。写真はイランの新聞に撮影者を伏せたまま掲載された。さらにUPIが世界に配信し、革命直後の恐怖支配を象徴する写真として波紋を広げた。身の危険を感じたラズミ氏はその後27年間、沈黙を守ってきた。
(読売新聞) - 12月2日23時15分更新
by deracine69 | 2006-12-02 23:15