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ケータイ使用、がんとの因果関係なし=デンマーク調査

【ライブドア・ニュース 12月07日】- AP通信によると、携帯電話を頻繁に使用すると脳腫瘍などがんの危険が増す-という声が巷間、聞かれるところだが、デンマークで行われた大規模なケータイ利用者調査で、そうした心配は無用という結果がこのほど明らかになった。

  この調査はDCS(デンマークがん協会)がデンマーク国内のケータイ利用者42万人を対象に行ったもので、調査結果は、米NCI(国立がん研究所)の機関誌「Journal of the National Cancer Institute」の最新号に掲載された。対象者にはケータイを10年以上も使っている5万2000人も含まれ、中には21年前からの利用者もいた。調査はこれらケータイ利用者の名前を、国内のがん患者の登録名簿と照合し、がんになった人を洗い出したもの。その結果、ケータイの使用者の間のがん発生率は、不使用者と変わらないことが判明したという。

  2002年までの調査対象42万人のうち、がんと診断された人は1万4249人で、これはデンマーク国民の平均がん発生率の1万5001人を下回った。また、ケータイ使用者の間に特に危険の多い種類のがんも見つからなかった。

  しかし、こうした結果が出てもケータイとがんとの因果関係についての論争がにわかに収まるとは調査関係者も考えていない。調査主任を務めた米IEI(国際疫学研究所)所長のジョン・ボイス米バンダービルト大学教授は、「(ケータイの)電波を怖がる生物学的な根拠はないのだが、それでもみんな怖がっていますからね」と語り、DCSとともに、ケータイ使用後、30年経つまで調査を続けるとしている。

  今回の調査はがん患者名簿との照合などから、「恐らくこれまでで最も説得力のあるもの」と米ペンシルベニア大学のジュシュア・マスカット教授はその信頼性を高く評価する。【了】

2006年12月07日17時12分 AP/ライブドア・ニュース

by deracine69 | 2006-12-07 17:12  

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