人気ブログランキング | 話題のタグを見る

<三菱ふそう>系列整備場の4割、ハブの摩耗点検せず

12月12日21時24分配信 毎日新聞

 三菱ふそうトラック・バス(東京都港区)の大型トラックの前輪ハブの亀裂が相次いで見つかった問題で、同社系列の整備工場259カ所のうち約4割の工場が車検の際に交換の目安となるハブの摩耗量を、社内指示に違反して確認していなかったことが分かった。車輪を固定するナットの締め付け方法が不適切な工場も約2割に上った。同社はこれまで「摩耗量が基準以下などの条件を満たせば亀裂は発生しない」などと説明してきたが、足元の整備工場のずさんな実態が明らかになった。国土交通省は整備実態について詳しい報告を求める。【長谷川豊】

 問題となっているのは、車軸とタイヤを結ぶ前輪ハブで、横浜市で02年に起きた母子3人死傷事故後に、04年からリコール対策品として使われている強度が高い改良型。同社は鉄製ハブの場合、ホイールの接触部分との摩耗が0.8ミリ以下で、ナットの締め付け力が基準の1.6倍、2割の過積載で100万キロ走行にも問題がないとし、国交省も認めていた。

 しかし、鹿児島県で今年10月、大型トラック(25トン)の前輪ハブが破断してタイヤが脱落する事故が起き、同社が緊急調査を実施したところ、整備拠点の101工場で摩耗量を見ていない実態が判明した。必要な点検を行わなかった工場は「リコール対策品で強度が高いので見ないでいいと思った」と説明しているという。また50の工場は、ナットを正確に締め付ける部品を使っていなかった。

 本社のサービス技術部門は11月20日ごろ、全工場に整備項目の徹底を改めて指示していたが、ハブの検証を行っている品質保証本部には伝わらないままだった。

 一方、同社は12日の会見で、新たに群馬県昭和村の運送業者の大型トラック(25トン)の右前輪ハブに微細な亀裂が2カ所見つかったと発表。亀裂が見つかった改良型ハブは計6台となった。

 品質保証本部の長谷川直哉本部長は「社内で共有するべき情報であり点検項目を徹底したい」と話した。

* * *

ふそうトラック・バスについてのご質問
全国フリーダイヤル 0120-324-230 (お客様相談センター)

by deracine69 | 2006-12-12 21:24 | 経済・企業  

<< 日産・ゴーン社長、環境技術計画... 今年の漢字は「命」…ご出産やい... >>