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都、中止のTWS「能オペラ」に2400万円支出

2006年12月29日19時42分 朝日新聞

 東京都が石原慎太郎知事の肝いりで始めた若手芸術家支援事業「トーキョーワンダーサイト」(TWS)が企画し、公演4カ月前に中止になった「能オペラ」に、都と都の関連団体が計2400万円を支出していたことが28日、朝日新聞の情報公開請求で分かった。中止に伴う出演予定者への補償や実質的な代替公演の開催費用などで、代替公演は1605万円の赤字だった。

 公演の企画には知事の四男・延啓氏(40)がかかわり、準備のために公費で訪欧したことがすでに分かっている。都は公演への出費を「関連団体の事業収益などを充てており、公費ではない」と説明するが、都幹部からも「形はどうあれ公費で、都の損害だ」と批判の声が上がっている。

 能オペラはTWSが企画、石原知事が脚本を書いた。04年2月に都内で公演予定だったが、著作権を巡る作曲家とのトラブルで03年10月に中止になった。

 TWSは、トラブル仲裁などの弁護士費用として86万円、歌手ら9人への補償費159万円など計251万円を事業収益から支払った。オーディションなどの準備にも157万円かかった。

 出演予定だったドイツの室内楽団を都歴史文化財団が招いて04年2月に演奏会を開き、1998万円を支出したが、チケット収入はわずか393万円で1605万円の赤字だった。多数の都職員がチケットを購入した。

by deracine69 | 2006-12-29 19:42 | 政治  

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