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<赤坂議員宿舎>入居敬遠で定員割れ? 気になる低家賃批判

1月4日3時4分配信 毎日新聞

 建て替え中の衆院赤坂議員宿舎(東京都港区)の完成を春に控え、若手議員を中心に入居を見送る動きが広がっている。国会に近い都心の一等地で、民間の5分の1と言われる低家賃が「議員特権」批判を浴びているためだ。民間マンションを借りるのを検討したり、あえて古い別の議員宿舎に移る議員もおり、衆院議員480人のうち300人が入居可能な同宿舎が定員割れになる可能性も出てきた。

 赤坂宿舎は地上28階・地下2階建て、全室3LDK(約82平方メートル)の高層マンション。民間の相場で月45万円はすると言われる家賃が月約9万2000円に設定され、テレビのワイドショーなどで批判を浴びている。

 「地元に帰ると『先生はよもやあの宿舎には入りませんよね』と言われる」。こう語る民主党の三谷光男氏(比例中国)は入居を見送る意向。広島の自宅と東京を毎日往復するわけにもいかず、ワンルームマンションの賃貸契約を考えている。同党の安住淳氏(宮城5区)のように、東京近郊に中古マンションを購入する議員も現れ始めた。

 民主党議員が入居を避ければ、自民党議員も有権者の目が気になる。テレビなどで赤坂宿舎批判を展開している民主党の河村たかし氏に一昨年の衆院選愛知1区で敗れた自民党の篠田陽介氏(比例東海)は「基本的には毎日、地元に新幹線で帰る。必要な時はビジネスホテルに泊まる方が安上がりだ」と入居しないことを明言する。

 さらに自民党内では家賃の値上げ案も浮上。森喜朗元首相が先月20日、同党議員のパーティーで「高く値段を取る方がいい。9万円なんてバカなことをするからみんなに怒られる」と打ち上げ、党改革実行本部で議論することになった。

 赤坂宿舎が忌避される一方、築年数が古く家賃が5万円台の九段宿舎(東京都千代田区)の人気が上昇。「ここなら批判されない」と、赤坂宿舎の完成とともに廃止される高輪、青山両宿舎(共に港区)からの転居者が相次ぎ、満室状態になる珍現象も起きている。

 宿舎は、地方選出議員にとって東京での生活拠点。地元との二重生活でコストがかかるのも確かで、豪華宿舎批判への対応に頭を痛める若手からは「都内に家を持つ世襲議員や金持ちしか国会議員になれなくなる」(民主党議員)と嘆きの声も漏れる。【米村耕一、山田夢留】

by deracine69 | 2007-01-04 03:04 | 政治  

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