岐阜県立多治見病院の倫理委、延命治療の中止を容認
1月8日20時17分配信 読売新聞岐阜県多治見市の県立多治見病院(舟橋啓臣院長)の倫理委員会が、患者側からの要請で、人工呼吸器による延命治療の中止を認める結論を出していたことが8日、わかった。
県の判断で延命治療の中止は見送られ、患者は人工呼吸器を付けたまま死亡した。病院の倫理委が延命治療の中止を結論付けた例は珍しい。
病院によると、患者は、同市内の80歳代の男性。入所していた施設で食べ物をのどに詰まらせ、昨年10月に救急車で同病院に運ばれた。搬送時は心肺停止状態だったが、治療によって心臓が再び動き出し、人工呼吸器が取り付けられた。
しかし、担当医が回復する可能性はほとんどないと判断した。家族も翌日、「重病になり、病床で将来再起(の可能性が)ないとすれば延命処置をしないでほしい。安楽死を望みます」と書かれた男性自筆の文書(1996年7月14日付)を持参し、人工呼吸器の取り外しを求めた。
by deracine69 | 2007-01-08 20:17 | 社会