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防衛省発足 「新たな国造りの基礎」記念式典で安倍首相

1月9日17時22分配信 毎日新聞

 防衛庁を省に昇格させた防衛省が9日、発足した。東京・市ケ谷の同省では同日午前、初代防衛相に就任した久間章生前防衛庁長官が「防衛省」と書かれた正門の仮看板を除幕。記念式典で安倍晋三首相は「(省昇格は)戦後レジーム(体制)から脱却し、新たな国造りを行うための基礎、大きな第一歩となる。わが国の民主主義国家としての成熟、国際社会で平和と安定のために責任ある役割を担っていくという国家・国民の意志を示している」と訓示した。

 続いて久間防衛相は「防衛省の誕生は決してゴールではなく、新たなる政策課題へのスタートだ」と述べ、引き続き北朝鮮情勢への対応や国際貢献、在日米軍再編の実現に取り組む考えを強調した。

 省昇格により、自衛隊を管理するために内閣府の外局として位置付けられていた防衛庁は省として独立し、「政策官庁」に衣替えする。また、これまでは付随的任務とされていた国連平和維持活動(PKO)など自衛隊の国際平和協力活動を本来任務とした。

 省昇格は1954年に発足した防衛庁の悲願。これまでは慎重論も根強く、政府は64年に省移行法案を閣議決定したものの国会提出は見送ったほか、01年には議員立法として国会に提出されたが、後に廃案となった。今回は政府が昨年6月の通常国会に提出した防衛省設置法などの関連法が同年12月の臨時国会で成立し、昇格が実現した。

 阪神大震災などへの災害派遣やPKOなどの海外派遣を重ね、国民の「自衛隊アレルギー」を緩和したことが昇格を後押しした。今後はシビリアンコントロール(文民統制)の徹底や省としての政策立案能力が問われるほか、政府内では海外派遣の「恒久法」の制定論議や集団的自衛権行使の研究が加速するとみられる。【山下修毅】

by deracine69 | 2007-01-09 17:22 | 政治  

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