人気ブログランキング | 話題のタグを見る

<耐震偽装>浴場を設計変更、計算書提出せず アパホテル

1月26日18時4分配信 毎日新聞

 京都市のビジネスホテル「アパホテル」の耐震強度の偽装問題で、問題となった2棟のうちの一つ「アパホテル京都駅堀川通」(地上11階地下1階、京都市下京区)で、最上階の大浴場の設計を変更する際、必要な構造計算書が提出されていなかったことが、同市の調べで分かった。

 構造計算は「田村水落設計」(富山市)が工事監理者である「タスク研究所」(東京都)から請け負っていた。同研究所と書類不備のまま変更の建築確認をした「京都確認検査機構」(京都市)は建築基準法に違反する。

 市によると、当初、同ホテルの最上階には南側と北側に二つの浴場を設ける予定で、03年8月に建築確認を受け9月に着工。しかし、浴場を北側1カ所にまとめ、南側を客室に変更し再び建築確認を申請。04年12月に確認が下りた。

 大量の水を使う浴場の位置を変更するなど、床や建物全体への負荷が変わる場合、構造計算をやり直すことが同法で義務付けられている。市は「書類不備の手続き上の問題とはいえ、建物の耐震構造全体に影響を与える大幅な変更をしたのに、構造計算をやり直さないのは悪質」としている。

 ホテルを運営する「アパグループ」(本社・東京都)は「設計管理や手続きはその道のプロにまかせ、確認検査機関も信頼していたのに残念」と困惑している。【山田奈緒】

by deracine69 | 2007-01-26 18:04 | 経済・企業  

<< 角田参院副議長が辞任表明、政治... 「あるある」問題で番組点検要請... >>