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「あるある大事典」過去にもマユツバ番組

1月26日10時2分配信 日刊ゲンダイ

「発掘!あるある大事典(2)」(フジテレビ系)の捏造問題で、番組を1社で提供してきた花王は22日、スポンサーの降板を発表。事実上の打ち切りが決まったが、それでも遅すぎたくらいだ。実は、この「あるある」は、以前からマユツバの健康情報を流してきたトンデモ番組だった。

 納豆のダイエット効果では、学者のコメントも被験者の写真も血液検査のデータも、み~んなデッチ上げだった。それでも関西テレビの千草宗一郎社長は「チェック体制に若干の不備があった」と釈明し大ヒンシュクだったが、社長が悪びれなかったのにはワケがある。「あるある」は、もともといい加減な番組だからだ。「ウソが9割 健康TV」の著者で医学博士の三好基晴氏が言う。

「『あるある』はデータのつまみ食いや飛躍した解釈で視聴者を困惑させてきました。例えば、納豆の血液サラサラ効果。もともと納豆神話はこれから始まっているのですが、『納豆の酵素が試験管内の人工血栓を溶かす』ことから『納豆は心筋梗塞、脳梗塞を予防する』と紹介していました。確かに納豆の酵素ナットウキナーゼは血栓を溶かします。しかし、納豆をいくら食べても、ナットウキナーゼは血液中に吸収されないし、予防効果も得られないのです」

 ほかにも、コエンザイムQ10を2週間飲んだ3人の20メートル走のタイムを測っただけで、「運動能力が向上した」と放送。「酢を3カ月飲んで9キロやせた」というマカ不思議な人物を大マジメに紹介したこともある。因果関係がはっきりしないのに、〈アミノ酸で箱根駅伝往路5位の好成績〉と騒いだことも。

 こうした“前科”を考えれば、今回の捏造など「大した問題じゃない」ということかもしれない。

 関西テレビから番組制作を請け負った日本テレワークはフジテレビの関連会社で社長の辞任が明らかになった。フジテレビは同社の大株主で、村上光一フジテレビ社長は同社の社外取締役をやっている。いずれフジテレビの責任も問われそうだ。

by deracine69 | 2007-01-26 10:02 | ジャーナリズム  

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