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「踏み字」取り調べ事件、控訴を断念 鹿児島県警

2007年01月31日22時31分 朝日新聞

 公職選挙法違反にかかわる容疑で鹿児島県の男性が任意の取り調べを受けた際、県警の警部補(44)から自白を迫られ、紙に書かれた親族の名前や親族からのメッセージを踏むよう強要されたとされる「踏み字事件」の国家賠償請求訴訟で敗訴した県は31日、控訴しないことを決めた。同日の記者会見で県警の岸敬也警務部長は「踏み字については違法と言われても仕方がない」と語った。

 これを受けて訴訟手続き上、被告になっていた県の伊藤祐一郎知事も「自浄作用が働いた結果ではないか」とコメントした。踏み字などについて「取り調べ手法が常軌を逸し、公権力を笠に着て男性を侮辱した」と認定、慰謝料など60万円の支払いを県に命じた18日の鹿児島地裁判決が確定する。

 この訴訟は同県志布志市のホテル経営、川畑幸夫さん(61)が起こしていた。川畑さんは03年の県議選で、ビールを配って候補者への支援を依頼した買収容疑をかけられ、3日間取り調べを受けた。訴訟ではこの時の取り調べの妥当性が問われ、地裁が違法行為を認定した。

 川畑さんは「思わず万歳した。支えてくれた人たちに感謝したい。二度と同じことを起こさないように警部補には謝罪してほしい」と話した。川畑さんは警部補を鹿児島地検に特別公務員暴行陵虐容疑で告訴しているが、取り下げるつもりはないという。

 一方、県警の岸警務部長は問題の警部補の処分について「国家賠償法上の判断は処分と直結するものではない。適切に検討したい」と述べた。

by deracine69 | 2007-01-31 22:31 | 政治  

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