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<ノロウイルス>鳥取市が初動ミス 小中校1292人感染 

2月8日3時2分配信 毎日新聞

 鳥取市の17小中学校で計1292人が吐き気や下痢などを訴えたノロウイルスによる集団食中毒があり、同市教委が、文部科学省が昨年12月に学校給食を介した集団感染防止のために出した通知文書を無視した対応を取ったために被害が拡大していたことが分かった。給食を介したノロウイルスの集団感染では史上最悪となっており、市教委の中川俊隆教育長は「初動ミスがあり、通知を徹底できなかった」として関係者を近く処分する。

 通知文書は「学校における感染性胃腸炎の発生・まん延防止策の徹底」と「ノロウイルスQ&A」。「(今季の感染は)過去25年で最大。1~2月が発生のピーク」と注意を促すとともに、感染が疑われる時は速やかに保健所に相談し、発症が確認された場合は調理室だけでなくドアノブなども塩素系の液体で消毒するよう求めていた。

 ところが、同市では食中毒が発生する前の1月11日に17小中学校に給食を提供している市第2学校給食センターの調理員1人が下痢などで休職し、17日にノロウイルス感染が判明したうえ、その後も別の調理員が症状を訴えたにもかかわらず、給食を継続した。

 保健所への連絡も、児童27人と教職員1人が欠席して357人の感染が判明した28日で、消毒も調理器具以外は効果のないアルコールで行っていただけだった。

 翌29日には、市教委の調査で感染者は785人に拡大。市教委は29日にようやく給食を中止し、弁当持参に切り替えた。給食は今月7日に再開したが、感染者は1292人に上り、いずれも軽症だったが9人が入院。このうち中学2年の男子生徒は1週間、入院して治療を受けた。

 昨年12月22日の厚生労働省まとめによると、ノロウイルスが原因の食中毒は同11月1日~12月18日に全国で213件発生し、患者数は計9650人。同省は過去最多とみており、大阪市東住吉区の特別養護老人ホームでは昨年末から今年1月にかけ入所者ら55人が集団感染し、60代女性が急性肺炎で死亡している。給食を介したノロウイルスの集団感染では、03年に北海道厚岸町で児童ら661人が発症した事例がこれまでで最多だった。【小島健志】

 ▽文科省学校健康教育課の話 学校給食は教育の一環でもあり、食中毒は1件も起こしてはいけない。最初の患者が出た時点できちんと対応すべきで、危機意識が欠如しており、大変問題だ。

by deracine69 | 2007-02-08 03:02 | 政治  

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