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<使用済み携帯>ドコモ回収へ 専用箱置き本格リサイクル

2月25日3時3分配信 毎日新聞

 業界トップのNTTドコモは24日、今年4月から使用済み携帯電話の本格的なリサイクルに取り組むことを決めた。関東地区の大手家電量販店など計約40カ所に専用の箱を置き、他社製も含めて回収する。携帯電話には希少金属が多く含まれているが、個人情報保護法の施行などで回収率は年々減っており、同社は成果が上がれば業界全体で取り組むよう呼び掛ける。【宇都宮裕一】

 同社によると、ヤマダ電機など関東地方の家電量販店に高さ約1メートル、幅・奥行き各約40センチの回収箱を設置する。コンビニエンスストア、区や市の庁舎内への設置も検討する。自社だけでなく、au(KDDI)やソフトバンクモバイルなどの携帯電話や、ウィルコムのPHS(簡易型携帯電話)の回収も受け付ける。

 盗難による個人情報の流出を防ぐため、箱を約30キロと重くし、頑丈な鍵を使う。箱一つに約200台を入れられる。

 携帯電話のリサイクルはauが03年秋と04年春に期間限定で量販店でも行ったが、現在は各社の専売店でしか扱っていない。量販店は05年4月の個人情報保護法施行以降、使用済み携帯電話に残った個人情報が流出した場合、責任を問われることを警戒。「情報が漏れれば大変なこと。回収の声かけも行っていなかった」(東京都内の量販店関係者)といい、回収をとりやめている。

 さらに近年は携帯の高機能化が進み、デジタルカメラや音楽プレーヤー、ゲーム機として使えるようになったため、新品に買い替えても古いものをすぐにはリサイクルに回さない傾向が強まっている。

 ドコモは、量販店などでの回収実績を4月以降、1年間かけて調査・分析し、成果が上がれば、自社の回収箱を増やすとともに、他社に呼びかけて業界全体のリサイクルシステムに発展させたい考えだ。

 電気通信事業者協会などによると、携帯電話の契約は今年1月末に1億件を突破。毎年4000万~5000万台の新機種が出荷されているが、回収台数は05年度で744万台と低迷し、回収率も01年度の35%から04年度は21%に下がっている。ドコモは「貴重な資源も含んだ携帯電話を売りっ放しにしてはいけないので、量販店の協力を得る方法を考えた。リサイクルの収益は、NPO法人などに寄付することを検討している」と話している。

by deracine69 | 2007-02-25 03:03  

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