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<中川幹事長>衛藤氏復党容認で党内に批判 公明党も不快感

2月26日22時53分配信 毎日新聞

 安倍晋三首相が郵政造反組の衛藤晟一前衆院議員(衆院大分1区で出馬し落選中)を今夏の参院選比例代表の公認候補とするため自民復党を容認した問題で、与党内に批判が広がっている。「参院選前は落選組の復党はない」としていた中川秀直幹事長の方針転換を問う声も多い。昨年「現職・落選組一括復党」を唱えた参院自民党からは「昨年なぜ落選組を含めて一括して認めなかったのか」という声も上がっており、党内に新たな火種を呼び込んだ格好だ。



 安倍首相は強気だ。26日夕、この問題で記者団に支持率低下への影響を問われると、「そういう観点から判断したことは一度もない。ご心配なく」と不快感を示し、「同じ信念と決意と勇気がある人には一緒に国づくりに参加してもらいたい」と大見えを切った。

 党内の反発は中川氏に向かう。「あなたは『落選者の復党は参院選が終わるまでない』と言っていたではないか」。笹川尭党紀委員長は23日、中川氏から衛藤氏復党のための党紀委員会準備を指示され、かみついた。

 中川氏は25日の講演で「首相と同じ考え方や方向性なら結集してもらわないといけない。一定の基礎的要件を満たす方なら、大事なのは過去よりも未来の改革への立ち位置だ」と復党を容認した。昨年末、平沼赳夫元経済産業相に郵政民営化賛成の「踏み絵」を迫り復党を拒んだのとは打って変わった対応だ。

 中川氏の変わり身には「忠誠心なき閣僚は去れと言って首相の怒りを買い、自分自身に返ってきている」(津島派幹部)との皮肉も出ている。

 公明党をおもんばかる声も強く、参院幹部の一人は「公明は、各選挙区で自民候補の支援をする見返りとして、比例での支援を求めていた。うまく話し合わないといけない」と語った。

 公明党の北側一雄幹事長は26日、記者団に対し「長年積み重ねた信頼関係を崩すようなことがあってはならない。自民党に慎重な対応をお願いしたい」と述べ、衛藤氏比例擁立の本格化に不快感をあらわにした。

 公明幹部が一様に衛藤氏公認に難色を示すのは、比例代表を全国7ブロックに分割して比例候補の確実な当選を目指すとともに、前回(04年)の862万票を超える過去最高得票を狙う公明党の障害になるからだ。【中澤雄大、高山祐】

by deracine69 | 2007-02-26 22:53 | 政治  

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