タイ北部で煙害深刻=航空便の欠航続出、観光に打撃
【バンコク14日時事】タイ北部各地で野焼きや山火事などに伴い発生した大量の煙が滞留し、目やのどの痛みを訴える住民が相次いでいる。視界不良のため、航空便の欠航も続出。政府は30万人分のマスクを配った。煙害は4月まで続くとみられている。
煙害は約2週間前から深刻化した。各地で野焼きが行われ、それに伴い山火事も発生。例年は煙が吹き払われるが、今年は北部一帯に滞留しているという。
ミャンマーと国境を接するメーホンソン県ではのどの異常を訴える住民が14000人を突破。メーホンソン空港では13日、全便が欠航した。タイ第2の都市チェンマイの観光収入の損害は1日当たり3000万バーツ(約1億400万円)に上るという。
チェンマイ県当局者は煙害を少しでも減らすため、レストランなどに対し、一時的にバーベキューをやめるよう要請。農業・協同組合省には、火事と煙害を抑えるため、人工的に雨を降らせるよう求める声が寄せられているという。
by deracine69 | 2007-03-14 15:00 | アジア・大洋州