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<松岡農相自殺>遺書に「迷惑かけた」 首相らにあて8通

5月29日3時6分配信 毎日新聞

 東京都港区の衆院赤坂議員宿舎の自室で首をつって自殺を図り、心肺停止状態だった松岡利勝農相(62)は28日午後2時、搬送先の慶応大病院(新宿区)で死亡が確認された。死因は窒息死で、安倍晋三首相らにあてた8通の遺書が見つかり、「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」などと書かれていた。警視庁赤坂署は自殺と断定している。

 調べでは、松岡農相はリビングのドア(高さ2メートル超)のちょうつがいに布製のひもをかけ、パジャマ姿で首をつっていた。同署員が到着した時点でひもが切られ、松岡農相は床に下ろされていた。近くに高さ約30センチの脚立が置かれており、踏み台に使ったらしい。

 遺書はリビングルームのテーブルの上に整然と並べられていた。うち6通は茶封筒に入れられ封がされていた。封書の1通は「親展 総理大臣安倍晋三殿」と表に書かれた首相あての遺書で、他に縁せき関係にある島根県選出の景山俊太郎参院議員、小林芳雄・農水事務次官や青山豊久農相秘書官らにあてたものもあった。封書の裏には松岡農相の名前が書かれていた。

 また「国民の皆様 後援会の皆様」と題された同省のA4判の便せんには「私自身の不明不徳のいたすところで誠に申し訳ない。ご迷惑をかけておわび申し上げます」と記されていた。もう1枚の便せんは発見者のために書かれたものとみられ、「内情については家内がよく知っています。それは家内だけが知っている場所にあるので探さないで下さい」という趣旨の文章が書かれていた。

 国民あての便せんには「平成19年5月28日」と日付が記されていた。松岡農相がボールペンで自分で書いたとみられ、文字に乱れはなかったという。テーブルの上にはボールペンも置いてあった。

 松岡農相は28日午後0時15分から同省で幹部と打ち合わせをする予定だった。外出予定時間を過ぎても姿を見せなかったため、同18分に秘書官と警視庁の警護官(SP)が室内に入ろうとしたが、玄関が施錠されていた。公設第2秘書が持っていた合鍵を使って同20分ごろ室内に入り、首をつっている松岡農相を発見した。午前10時ごろ、第2秘書が玄関でパジャマ姿の農相と立ち話をしており、その後に自殺したとみられる。

 同病院によると、午後0時42分に救急隊が到着した際には農相は既に心肺停止状態だった。心臓マッサージや人工呼吸をしながら救急車で搬送、同病院救急部で蘇生術を継続したが、心臓が動き出す兆候はなかった。午後2時に治療を打ち切り、同時刻に死亡を確認した。【鈴木泰広、佐々木洋、苅田伸宏】

by deracine69 | 2007-05-29 03:06 | 政治  

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