倉敷のホテル 外国人の宿泊断る 市が謝罪、調査へ
2007年5月18日 山陽新聞旅館業法抵触の恐れ
倉敷市内のビジネスホテルで4月、中国人男性(45)=広島市=が外国人であることを理由に宿泊を断られていたことが、17日までに分かった。旅館業法に抵触する恐れがあり、抗議を受けた市側は男性に謝罪した。
倉敷市の外郭団体・倉敷観光コンベンションビューローは、宿泊状況調査から他の施設でも同様の対応をしている可能性があるとみて、不当な宿泊拒否をしないよう文書で関係者に通達した。
同市などによると、男性は4月3日夜に別のホテルを訪問。満室だったことから従業員がビジネスホテルに問い合わせをしたところ、空き室がありながら「外国人客には十分な対応ができない」として断られた。男性はその後、ビジネスホテルを訪れ抗議したが対応は変わらず、他の宿泊施設を利用した。
男性は同月中旬、県華僑・華人総会を通じて市側に適切な指導を要請。市側は男性に対し「不愉快な思いをさせ申し訳ない」と謝罪するとともに、ビジネスホテル側の調査に乗り出した。
ビジネスホテルの支配人は「言葉などの面で対応に限界があるため、断った」と話しているが、男性は「外国人というだけの理由で拒否するのは残念で、屈辱的な行為」としている。
by deracine69 | 2007-05-18 09:33 | ひと