自民惨敗説3つの罠

7月16日10時0分配信 日刊ゲンダイ

 自民党に大逆風が吹く中、参院選が公示された。有権者が警戒しなければいけないのが、度を越した「自民党大惨敗」説。安倍首相や中川幹事長は意外と“余裕”のようなのだ。

「36議席しか取れなかった18年前の宇野内閣並みの大惨敗を予想する報道も出ている。こうした自民党大敗報道が増えると、2つのことが起きる。“ああ、自民党は惨敗するんだ、それなら、オレはお灸をすえに行かなくてもいいや”と、無党派層が投票を棄権する動きです。もうひとつは、仮に自民党が45議席くらい獲得したら、安倍首相への責任追及の声が出にくくなる。本当は、改選が64で、過半数維持ラインが51議席だから45でも大敗北なのに、勝ったような錯覚に陥るわけです。だから、惨敗説は自民党の幹事長周辺が意図的に流しているという話もあるくらいです」(事情通)

 政治評論家の浅川博忠氏が言う。

「もうひとつの効果は、自民党の組織を引き締めることです。3年前の参院選で幹事長をやった安倍首相は、当時、組織がゆるんで負けた経験を持っていて、今回はかなりテコ入れをしてきた。自民党の危機感をあおる報道は悪いことではないのです。実際、30台というのは考えられず、うまくいけば自民党は40議席台の後半も可能ですよ」

 政治アナリストの伊藤惇夫氏もこう言う。

「大敗報道が増えてから自民党の組織は固まってきた。ムードはともかく、ひとつひとつの選挙区をみると、自民党は強い。四国は4県全部取れると幹部はみているほどです」

 大惨敗ムードが上滑りして、開票したら安倍自民党の負けはちょぼちょぼ、なんてことにもなりかねない。ある政界関係者が言う。

「自民党は44議席はいけると計算している。さらに選挙後、無所属や民主党の参院議員が6人程度寝返る工作をしている。行って来いで、軽く過半数を維持できる。周りが騒ぐほど総理や幹事長に危機感はないはずです」

 この選挙は罠が多い。何倍もの警戒が必要だ。

[参考]
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by deracine69 | 2007-07-16 10:00 | 政治  

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