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「段ボール肉まんは捏造」は「捏造」か

7月23日10時0分配信 日刊ゲンダイ

 捏造が発覚した中国・北京テレビの「段ボール肉まん」報道。撮影した番組スタッフは警察に拘束され、今後、刑事罰を科せられる見込みだが、一度火が付いた騒ぎは収まりそうもない。中国では「捏造発覚自体が、事態沈静化を狙った当局の捏造」といった意見が飛び交っている。

「中国という大難」の著者でジャーナリストの富坂聰氏が言う。

「ここ数年、中国国内でも自国の食品への不信感が高まっています。テレビが“ニセ食品”を告発すると、視聴率がグンと上がる。そのため、どのメディアも競うようにニセ食品を取り上げ、報道合戦がエスカレート。ちょっとした“やらせ”ならOKというノリでした」

 昨年も広東省の地方紙が「海南島産のスイカには赤の着色料が混ざっている」と報道。スイカの卸値が暴落し、農家にダメージを与えたが、後に誤報と発覚した。このときは厳罰は下されず、メディアのモラル崩壊に拍車を掛けた。
「当局は、北京五輪を目前に控え、海外の批判が強い『国内の食の問題』に積極的に取り組んでいる姿をアピールしたい。メディアの暴走も、『食の安全に厳しい姿勢がアピールできるなら』と、半ば容認してきたのです」(富坂聰氏)

 だが、段ボール肉まんは刺激が強すぎた。日本だけでなく、一気に世界中に映像が駆け巡り、「やっぱり中国食品は危険」という拒絶反応を起こしてしまった。

 そのため、「あの報道はデッチ上げだった」と当局が捏造したなんて見方が広まっているのだ。もっとも、段ボール肉まんが捏造だろうとなかろうと、モラルの欠如した中国では、食がヤバイという現状は変わらない。

by deracine69 | 2007-07-23 10:00 | 中国  

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