<参院選>結果左右する投票率に関心 政局にも影響

7月25日20時58分配信 毎日新聞

 参院選の投開票日が29日に迫り、選挙結果を左右する投票率に関心が集まっている。04年参院選は56.57%だった。与党内では、「60%を超えたら惨敗だ」(自民党閣僚経験者)との悲観論がある一方、「夏休みで投票率が伸びなければ、与野党互角の10カ所程度の1人区で全勝も可能だ」(公明党選対幹部)として、50%台前半なら組織力に勝る与党が踏みとどまるとの見方もある。投票率次第で、安倍晋三首相の進退など参院選後の政局も左右しそうだ。

 毎日新聞が19~21日に行った全国特別世論調査では、全体の26%いた「支持政党なし」の人のうち、比例代表の投票先は、民主が24%で自民(10%)の2倍を超えた。

 民主党幹部は「年金問題で有権者の地殻変動が起きている」と分析。自民党にも「選挙戦の空気が、消費税導入で大敗した89年参院選と似ている」との指摘があり、高投票率は今回、民主に有利というのが与野党一致した見方だ。

 傾向を占うデータとして注目されるのが期日前投票だ。22日現在で04年参院選の1.5倍の約400万人に達し、民主党の鳩山由紀夫幹事長は「安倍政権に厳しい思いを持つ人が投票している」と歓迎した。

 期日前投票は03年の導入後、04年参院選で717万人、05年衆院選で896万人と利用が増えた。今回は1000万票を超え、投票率を底上げすると予想されている。

 ただ、安倍首相の強い指示で、通常国会の会期が延長され、投票日は当初の予定から1週間ずれ込んだ。夏休みの行楽シーズンに入るため、延期は投票率の下落要因となると見られている。

 今回と同じ7月29日が投票日だった01年参院選は、「小泉ブーム」で「投票率60%超」の予想もあったが、結局は98年を2ポイント以上下回る56.44%にとどまった。

 また、今年は4年置きの統一地方選と3年置きの参院選が12年に1回重なる「亥年(いどし)」。地方議員や労組が「選挙疲れ」で運動が鈍るとされ、経験的に投票率は下がりがちだ。前回の亥年だった95年参院選は、44.52%と国政選挙で最低を記録した。

 こうした状況を見越し、与党には「期日前投票の増加も、必ず投票する人が前倒ししただけ。最終的には50%前半に止まる」(公明党選対幹部)との観測も出ている。【田中成之】
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by deracine69 | 2007-07-25 20:58 | 政治  

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