民主、議長ポスト奪取か…自民は多数派工作の構え

2007年7月26日10時37分 読売新聞

 読売新聞の参院選終盤情勢調査で民主党が好調を維持する中、選挙後の参院議長ポストの行方が注目されている。

 民主党が参院で第1会派になった場合、自民党は1956年以降守り続けてきた議長ポストを民主党に奪われる可能性が大きいからだ。

 扇千景参院議長は今回の選挙に立候補せず、引退が決まっており、参院選後の臨時国会では、議長選が行われ、後任が選出される運びになっている。

 参院では、第1会派が議長、第2会派が副議長を出すのが慣例だ。議長は本会議の議事進行や日程を決める上で強い権限を持つため、議長ポストを握った会派が国会運営上、優位な立場となる。

 参院の非改選議席をみると、自民党は46議席。一方、民主党と無所属議員による会派「民主党・新緑風会」が51議席(離脱届を提出した松下新平参院議員を除く)を占めている。

 このため、自民党は参院選で民主党より5議席以上多く獲得しなければ、55年の結党以来、初めて第1会派の座から滑り落ちる。岐阜選挙区で自民党推薦で出馬している藤井孝男氏は当選した場合、自民党と行動を共にすると見られている。現在、無所属の島尻安伊子参院議員(沖縄選挙区・非改選)も選挙後、自民党会派入りする見込みで、事実上、「民主党より3議席以上多く獲得」が第1会派の条件だ。

 自民党が第1会派を維持した場合は、参院の実力者、青木参院議員会長の議長就任が有力視されている。

 自民党は、民主党よりわずかに議席を下回った場合には、新党日本を離れた荒井広幸参院議員ら保守系無所属を自民党会派に引き入れたり、民主党議員の「一本釣り」など多数派工作を強める方針だ。

 第1会派を維持するために、自民、公明両党の統一会派を作る構想も浮上している。だが、「参院選で民主党が60議席の大台に乗せる事態になれば、自公が統一会派を組んでも民主党を超えることはできない」(自民党筋)。公明党には「統一会派を組むと党の存在感が小さくなる」との慎重論があり、実現するかどうか不透明だ。

 一方、民主党は、参院で第1会派に躍進した場合には、議長ポストを要求する方針だ。社民党は民主党候補への投票に前向きで、共産党も「第1会派に投票する」(志位委員長)としている。

 すでに、民主党内では議長候補として複数の名前が取りざたされている。

 ベテラン議員を中心に推す声が強いのは、旧社会党出身の輿石東参院議員会長だ。ただ、「参院選後に大所帯となる参院民主党の結束を維持するのは容易ではなく、輿石氏の会長続投が望ましい」との指摘もある。このため、参院議員会長経験者の江田五月・元科学技術庁長官のほか、千葉景子・参院議員副会長らの名前も挙がっている。
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by deracine69 | 2007-07-26 10:37 | 政治  

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