<参院選>民主の参院議長が焦点に 与党は統一会派で死守も

7月26日23時32分配信 毎日新聞

 参院選で与党の劣勢が伝えられる中、参院議長ポストの行方が焦点となってきた。議長は第1会派から選ぶ慣例で、民主党が第1会派になれば、自民党以外の議長が初めて誕生する可能性が出てきたからだ。1956年以来、自民党が半世紀以上も守り続けてきた議長ポストを失えば、国会運営で大きなダメージを受けることは必至だ。【鬼木浩文、田中成之】

 「議長を取れるかどうかだ」。各種情勢調査の好調ぶりを受け、民主党は複数の幹部が議長ポストの重要性を強調し始めた。

 議長は本会議の開会や議事進行の権限を握っており、民主党が議長を取れば参院の主導権は野党に移る。自民党の青木幹雄参院議員会長は「議長がベルを押さなければ本会議は始まらない」と危機感をあらわにする。

 参院では、77年以降、第1会派から議長、第2会派から副議長を出す慣例が定着。多くの場合、本会議でほぼ全会一致で選出されてきた。自民党は89年と98年の参院選で大敗したが、非改選分を含めれば第1会派を維持。これまで一度も議長を手放したことはない。参院議長選がスポットライトを浴びたのは、71年に参院自民党を牛耳った重宗雄三議長(当時)が退いた後、自民党の一部と野党が河野謙三氏を擁立した時ぐらい。対立候補を破って議長に就いた河野氏は「野党7、与党3(七三の構え)」を唱え、野党に配慮した国会運営を行ったことで有名だ。

 今回の参院選では与党が過半数を確保し、自民党が第1会派を維持すれば、青木氏の議長就任が有力視されていた。しかし、現在の参院非改選議席は自民党が46、民主党49。与党が過半数割れすれば、民主党と無所属議員でつくる「民主・新緑風会」が初の第1会派となる可能性が強い。

 その場合、自民党は新党日本を離党した荒井広幸参院議員ら無所属議員や民主党の一部議員らの取り込みを図る構え。それでも足りなければ、公明党と統一会派を組む方法もあるが、安倍晋三首相と公明党幹部はともに否定的だ。

 そもそも、議長を第1会派から選ぶのは慣例にすぎず、野党が過半数を制していれば議長選挙でポストを奪うことも可能。共産、社民両党も議長選で民主党に協力する姿勢を示している。

 民主党の議長候補としては、旧社会党出身の輿石東参院議員会長や、前参院議員会長の江田五月元科学技術庁長官らを推す声がある。ただ、党内には「輿石氏には議員会長として引き続き党内をまとめてほしい」(幹部)との意見もある。また、当選4回と最多の千葉景子、広中和歌子両参院議員らの名前も取りざたされている。
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by deracine69 | 2007-07-26 23:32 | 政治  

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