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選挙ポスター なぜ価格差?

福岡県議選 上限請求 候補の6割超 
1000円以下はわずか1割 1枚当たり5303円も

7月26日17時7分配信 西日本新聞

 参院選真っ盛り。街中で見かける候補者のカラフルなポスターの製作費は、公費で賄われる。その実態をご存じだろうか‐。今春の福岡県議選のケースを情報公開請求して調べたところ、立候補者の63%がポスター1枚の単価を公費負担上限額で請求していたことが分かった。1枚4000‐5000円を請求した候補者がいる一方で、1000円以下で済ませた候補者も約1割いた。どうしてこれほどの差が出るのだろうか。

 県議選では、供託金を没収された1人を除く123人が公費負担を請求。うち単価が同負担の上限だったのが78人。上限の9割以上を請求した人を加えると、76%の93人に上った。

 ポスター1枚の最高額は、アイドルの等身大ポスターの販売額に匹敵する5303円。逆に最低は約100円。総額の最高は99万706円(758枚分)、最低は4万4150円(438枚分)だった。

 県内の印刷業者によると、印刷代だけなら最高級紙を使っても1000枚で20万‐30万円程度。枚数が少ないと単価は上がり、逆に多く作るほど単価は下がるという。「デザイン代や写真撮影代などを含むと高くなるが、1枚数千円はちょっと高いね」と同社担当者。

 同1業者が作ったポスターでも単価に違いがあった。ある業者が、A候補に作ったのは1枚約1500円、別のB候補の分は1枚3000円だった。

 「印刷代だけなら1枚何1000円もかからない。公費は税金。できるだけ安く作るべきではないか」と1枚400円で済ませた候補は言う。さらに「他の印刷物代も含まれているのでは」と水増し請求の可能性を指摘した。

 福岡市の「市民オンブズマン福岡」の児嶋研二代表幹事は「1枚数千円のポスターは考えられない。税金の無駄遣いを監視すべき議員(や議員を目指す候補者)が、ずさんな公金支給の実態を悪用していると言わざるを得ない」と厳しく指摘。その上で「公費負担制度が地域の実情に合った制度にはなっておらず、支給の仕組みを見直すべきだ」と話している。

by deracine69 | 2007-07-26 17:07 | 政治  

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