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自民・丸川氏は当落線上?!参院選の激戦選挙区を大分析

2007年7月26日 サンスポ

 参院選が終盤戦に入り、各党とも選挙区情勢を分析した運動を展開している。選挙区でカギを握るのは大激戦となっている「首都圏」「北陸」「四国・九州」の3地域だ。25日は安倍晋三首相(52)、民主党の小沢一郎代表(65)がともに北陸遊説でてこ入れに懸命。そして注目の東京選挙区では、自民の丸川珠代氏(36)が当落線上ギリギリで競り合っているようだ。

【保守地盤も…】

 四国・九州は福岡を除く計11選挙区が改選1人区。もともと自民が強い地盤だが、11選挙区すべてで民主系候補との大激戦の様相だ。

 平成13年の参院選では自民が11選挙区で全勝。しかし16年は6勝止まり。自民支持基盤の弱体化に加え、年金問題などで前回16年以上の逆風が吹き荒れている。「下手をすれば全敗の恐れもある。良くても3、4勝程度か」と政治評論家の有馬晴海氏は指摘する。

 北陸の1人区、富山・石川・福井も保守地盤で13年、16年とも自民が独占してきた。だがここでも予断を許さない情勢。さらに新潟は2人区だが民主が2人を擁立し、民主が独占する可能性もささやかれている。

 全国29の1人区で、自民優勢でほぼ情勢が固まったのは「群馬、和歌山、山口の3つだけ」(有馬氏)とされる。

【首都決戦は】

 注目の東京選挙区(改選数5)は民主の鈴木寛氏が抜け出し、民主・大河原雅子氏、公明・山口那津男氏、自民・保坂三蔵氏も当選圏内に入りつつある。残る1議席を激しく争うのが自民・丸川珠代氏、無所属・川田龍平氏、共産・田村智子氏の3氏だ。

 安倍首相肝いりの丸川氏陣営には塩崎恭久官房長官が連日応援に入るなど、必死のテコ入れが続く。川田氏は都内各所で精力的に演説に立ち、無党派層へのアピールを図る。都内での共産党の基礎票は60万票とされる。丸川、川田両氏は無党派層が頼りだが、田村氏は共産支持層をほぼ固めたとみられ、投票率が低めだった場合は田村氏に勝機が出てくる。

【公明Vs民主】

 埼玉、千葉、神奈川の首都圏3人区も激戦だ。千葉は自民2人と民主2人で3議席を争い、民主がやや優勢の模様。埼玉と神奈川では3議席目を公明現職と民主候補が争う形となっている。

 さらに同じ3人区の愛知も公明Vs民主で3議席目の攻防が展開。いずれも公明がやや先行しているとみられるが、選挙区での全勝(5選挙区)が公明の至上命題だけに、終盤戦はこの3選挙区を重点に攻める方針だ。

◆塩崎恭久官房長官
 「イソップ物語に『アリとキリギリス』というのがある。われわれはアリで地味だけど、コツコツと将来の生活のために蓄えを多くしようと長期的発想で改革してきた。ばらまきキリギリスのようになるわけにはいかない」(都内での演説)

◆後藤田正純氏
 「自民党は最近、閣僚が変なことばかりやっている。自民党のふざけた閣僚の口にこそばんそうこうを張れ、と言いたい」(自民党衆院議員、徳島県阿南市での演説)

by deracine69 | 2007-07-26 23:59 | 政治  

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