結局、“拉致解決”で10カ月間何もできなかった安倍首相

7月29日10時0分配信 日刊ゲンダイ

 とうとう自民党が、こんな理屈を持ち出してきた。安倍自民党が大敗すると喜ぶのは北朝鮮――というものだ。

 森元首相は金沢市の街頭演説で「北朝鮮は安倍さんがつぶれることを願っている。そんな北朝鮮のふらちなやり方に黙っていてはいけない。安倍さんを勝たせるしかない」と語り、塩崎官房長官も松山の街頭演説でこう語った。
「安倍内閣は拉致問題を大事にしている。拉致被害者は首を長くして日本に帰れることを待っている。安倍路線を止めることは誤ったメッセージを北朝鮮に送ることになる」

 選挙は何を言おうが自由だが、もう少し現実味のあることを言ったらどうか。

 それじゃ、お聞きしたいが、安倍自民党が過半数維持したら、北朝鮮は折れて、拉致被害者は帰ってくるのか。全然そんなことはない。衆参で過半数を占めている安倍政権のこの10カ月、拉致解決はひとつも前進していない。被害者の消息のヒントすら出てこない。

「安倍首相は拉致問題で一躍人気者になり、首相にまで上り詰めた。ところが、拉致問題は膠着化したままだから、期待した国民はガッカリでしょう。しかも、日本を置いてきぼりにして、アメリカとの接近が進み、世界の関心は米朝国交正常化に移っています。もう日本の出る幕はありません。安倍政権が勝とうが負けようが、大勢は変わらないのです」(評論家・河信基氏)

 結局、安倍政権の10カ月で、拉致問題は封印され、遠ざけられてしまったのだ。20日に万景峰号が拉致被害者を乗せて新潟にやってくるといった怪情報も流されたが、安倍首相は参院選前に何のウルトラCも繰り出せなかった。それだけ手詰まりということだ。もう拉致問題や、北朝鮮たたきを改憲など政治利用する手法はやめたらどうか。見苦しくなるばかりだ。
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by deracine69 | 2007-07-29 10:00 | 政治  

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