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公明「協力区」で全滅 自公共闘、機能せず

7月30日9時18分配信 産経新聞

 今回の参院選で与党が大敗したひとつの原因に、自民、公明両党の選挙協力が進まなかったことがうかがえる。なかでも、産経新聞と共同通信による出口調査結果を見ると、公明党支持者は比較的自民党に協力したのに対し、自民党支持者の公明党への「非協力」ぶりが顕著に出た。

 自民、公明両党は今回の参院選で、改選議席3人区のうち、埼玉、神奈川、愛知で自民党が公明党公認を、千葉で公明党が2人の自民党公認をそれぞれ支援する「与党協力区」と決めて戦った。

 出口調査結果によると、千葉では公明党支持者の6割以上が自民党公認の2人に投票した。しかし、民主党の勢いの前に自民党は1議席しか獲得できなかった。

 これに対し、公明党候補は全員が落選。愛知では、自民党支持者のうち公明党候補に投票したのはわずか11・3%、民主党公認の2人に投票したのは26・7%にのぼった。埼玉、神奈川でも、自民党支持者の票は公明党より民主党に流れた。

 1、2人区では、茨城と宮崎を除く38選挙区で自民党公認を公明党が推薦、岐阜で無所属元職を自民、公明両党が推薦した。公明党支持者は66・0%が自民党候補に投票し、一定の協力態勢がみられたが、勝敗を決するとされてきた29の1人区で自民党候補が当選できたのは群馬、和歌山、山口など6選挙区にとどまった。

 これに対し、複数の野党が推薦した5人の無所属候補が全員当選したほか、自民党王国とされてきた島根で民主党推薦の国民新党公認が勝利するなど、野党の選挙協力は前回以上に進んだ。

 ただ、出口調査では与党支持者の一部が野党系候補に流れていたこともわかり、与党が自滅したともいえそうだ。

by deracine69 | 2007-07-30 09:18 | 政治  

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