丸川珠代氏ギリギリ当選…参院選投開票

2007年7月30日06時06分 スポーツ報知

f0013182_11291092.jpg 5議席に立候補者20人。参院選全国最激戦区となり注目が集まった東京選挙区で29日、元テレビ朝日アナウンサーの丸川珠代氏(36)=自民=が、劣勢と見られていた下馬評を覆し、議員の座に見事に滑り込んだ。HIV訴訟元原告の川田龍平氏(31)=無所属=も、永田町への切符を獲得した。この2人にあおりを食った形となった現職・保坂三蔵氏(68)=自民=が、まさかの落選に涙をのんだ。最終投票率は58・64%で、04年の投票率を2・07ポイント上回った。

 わき起こる拍手も歓声もなかった。「本当に皆様ありがとうございました」。丸川氏は公示の12日に身につけて以来「当選したら着る」としていた赤いスーツに袖を通して頭を下げたが、笑顔はない。ぱらぱらと起こる拍手の中「一緒に勝ち抜こうと誓い合った保坂先生が…」と、無表情なまま話した。

 万歳三唱も、用意されていた花束贈呈もなし。祝い事の儀式は、だるまの目入れだけだった。“バンザ~イ、なしよ”も仕方ないだろう。選対本部長の平沢勝栄衆院議員は、保坂氏の落選に加え、自民党の歴史的敗北という状況下で、「全く喜ぶ気になれない」と吐き捨てた。

 陣営に当確が伝わったのは午後11時50分だった。別の場所で待機していた丸川氏が事務所に姿を現したのは午前零時25分ごろ。会見でこそ沈痛な面持ちだったが、テレビのインタビューでは「入ってきたときは少しうれしそうだったが?」と突っ込まれてしまった。それほど苦しい戦いだった。

 自民への逆風に加え、大打撃は16日の期日前投票。投票権がなく、3年間投票に行っていなかった大失態が発覚。片山さつき衆院議員の胸に飛び込んだ号泣シーンは伝説の名場面だ。

 「とにかく恥ずかしくて」。過酷な東大受験、テレ朝時代にたこ焼きでのどを大やけどした長期入院よりも「ずっとつらかった」と言う。優等生人生、初の挫折。宝塚市に住む祖母(87)と母(63)から連絡はなし。「うちはそういう家庭」と思っていたが、好物の泉州の水ナスが、祖母の手でぬか漬けにされて届いた。

 終盤は体力の限界。針治療を受け、眠りながら食べ物を口に運んだことも。街頭では東大卒の女子アナも母子家庭で育ち、実家に仕送りする「苦労人」だとアピール。髪形に丸みをつけ、優しい雰囲気も出した。浮動票を狙い、露出を徹底。6月5日から、延べ147か所で街頭に立ち、練り歩いた。

 良くも悪くも“石原ブランド”がものを言った。陣営は石原慎太郎都知事の長男・伸晃衆院議員やその秘書らが固めた。平沢氏は「楽な選挙ばかりやってきた人が多いんじゃないか」と苦言。乗用車で移動する丸川氏を呼び戻し、街宣車に押し込めて声を出させたこともある。しかし結果は、石原強し、を証明した。

 首相の肝入り、目玉候補としての役割は果たした。今後は熱愛が報じられた老舗メーカー社長との結婚の可能性も。「どんな結果になっても、それが実力なんだから」と、冷静なコメントで出馬を後押ししたというお相手との関係にも“当確ランプ”がともったかもしれない。
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by deracine69 | 2007-07-30 06:06 | 政治  

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