自民40議席割る大惨敗…年金問題、閣僚スキャンダルに沈む

2007年07月30日 サンスポ

f0013182_1131195.jpg 安倍自民に「NO!」。第21回参院選は29日投開票が行われ、自民党は橋本龍太郎首相(当時)が退陣した平成10年参院選の44議席に届かず30台に落ち込むことが確実に。自民、公明両党の与党議席は参院の過半数(122)を割り、民主党が初めて参院第1党に躍り出た。年金問題や相次ぐ閣僚の失言、政治とカネの問題に国民の怒りが爆発した格好。しかし安倍晋三首相(52)は、引き続き政権運営を担う意向を示した。

 国民の怒りが爆発した。勝敗の鍵を握る29の改選1人区で、自民党は東北、四国で民主党公認・推薦候補に全敗するなど野党候補に対し6勝23敗となる大惨敗。年金問題をはじめとした逆風をはね返せなかった。与党のパートナー、公明党も獲得議席ひとケタの惨敗となった。

 「大変厳しい結果だ。国民の皆さまの声を厳粛に、真摯(しんし)に受け止める。しかし、改革を進めていく約束を果たすことが私の使命だ」

 NHKや民放のテレビ番組で、疲れきった表情を浮かべながら続投の意向を示した安倍首相。衆院解散・総選挙については「今は考えていない。内閣改造は最終的な結果を受け止めてよく考える」と述べたが、党内では早くも「続投しても、2、3カ月で政権は立ちいかなくなる」(無派閥議員)との見方が浮上。求心力に大きな疑問符が突きつけられている。

 自民党は、平成10年参院選で橋本内閣が退陣に追い込まれた「44議席」をさらに下回り「30台」の大敗となる公算。公明党も改選議席を維持できない見通しで、選挙期間中に各種世論調査で出ていた「与党過半数割れ」のデータが、現実のものになった。

 安倍首相は選挙戦最終日の28日、東京・JR新橋駅前で“有終の美”を飾る演説に臨んだかに見えたが、実態は違っていた。党都連関係者が打ち明ける。「神奈川など近隣県は首相の応援演説をやんわりと断ったと聞いた。それで党本部から『(最終日を)総理と一緒にやってくれ』と依頼してきたんだ」。水面下で“安倍隠し”が行われていたことになる。

 安倍首相は続投するが、中川秀直幹事長(63)は「党を預かる私の責任」と辞意を表明。青木幹雄参院議員会長(73)も「当然、覚悟している」と会長を辞める意向を示した。

 民主党は参院第一党に躍り出たことで、議事進行などを担う参院議長のポストを手中にする。「議会運営が難しくなる」と青木氏。今後の政局は波乱含みだ。

★北側幹事長、首相の続投表明に無言貫く

 公明党本部に午後9時すぎ、テレビ中継のため姿を見せた北側一雄幹事長は「与党として厳しい情勢だ」と終始硬い表情。与党の惨敗が伝えられる中、幹部の責任問題については「(選挙の)すべてが終わった時点で明らかにする」と述べるにとどまった。安倍首相の続投が報じられたことには無言のままだった。

 当選者の名前が掲示されたボードにバラをつけた太田昭宏代表は選挙結果について「まだこれから」とだけ話した。

 テレビ各社が与党の苦戦を伝えるのを見入っていた職員は「厳しいな」「民主党が何であんなに伸びるのか」と顔を見合わせていた。

★「自民大敗」海外メディアも速報

 自民、公明両党が過半数割れした参院選について、海外主要メディアは29日、相次いで速報、「自民惨敗」への関心の高さをうかがわせた。

 AP通信は投票締め切り直後の日本時間午後8時1分、出口調査結果を伝えた日本のテレビ報道を引用し、「自民党が大敗」と東京発で至急電を打った。ロイター通信は「大敗にもかかわらず、安倍晋三首相は続投する意向だ」と伝え、「安倍氏は法案通過で苦境に陥り、(政権が)まひ状態になる恐れがある」と分析した。
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by deracine69 | 2007-07-30 07:00 | 政治  

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