<参院選>関係者 思い複雑…拉致問題、教育再生

7月30日12時40分配信 毎日新聞

 安倍首相が意欲を見せる拉致被害者対策と教育の再生。関係者は今回の自民党大敗を複雑な思いで見つめている。

 北朝鮮による拉致被害者家族会代表の横田滋さん(74)は、30日午前1時半ごろまで自宅で開票状況を見守った。「年金問題や閣僚の失言、説明責任不足に注目が集まり、拉致問題への関心は全般的に低かった。教育や外交の問題をもっと取り上げてほしかった」と残念そうに語った。

 滋さんは、支援してきた中山恭子首相補佐官が自民比例で当選したことを「最も拉致問題解決を訴えていただけに、良かった」と評価。首相が続投を意思表示したことには「悪口を言う北朝鮮側の期待通りにはならなかった。今後も基本姿勢は変わらないと思う」と期待を語った。

 飯塚繁雄副代表(69)も「拉致問題解決を訴える候補はほとんどおらず、問題が蚊帳の外だった印象だ。自民党が敗れても政権や衆院の勢力が変わるわけではなく、引き続き前向きに取り組んでもらえると思う」と話した。

 安倍首相の肝いりで設置された教育再生会議。渡辺美樹委員(ワタミ社長)は「教育再生への取り組みではなく、年金や閣僚の発言で(国民の)不信感を生んだ」と選挙結果を分析した上で、「首相には頑張ってもらって、(再生会議が12月に取りまとめる)3次報告まで行ってもらいたい。ただし、3次報告の内容を現実(の施策)に落とし込む作業は困難になると思う」との見通しを示した。

 一方、野依良治座長(理化学研究所理事長)は「政治的なことを考えて議論しているわけではない。日本の教育がどうあるべきかを考えており、粛々と議論を進めていく」と今後への影響を否定。門川大作委員(京都市教育長)も「教育条件の整備は与野党に大きな対立はないと思っているので、(今後の)不安はない」と話した。【工藤哲、高山純二】
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by deracine69 | 2007-07-30 12:40 | 政治  

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