<地震判定会>静岡県中部で「地震活動がやや高い状態」
7月30日21時41分配信 毎日新聞東海地震を監視する地震防災対策強化地域判定会の定例会が30日開かれ、静岡県中部の地殻内で「地震活動がやや高い状態になっている」との見解をまとめた。溝上恵会長は「東海地震と直結するとは言い難いが、プレート(岩板)境界の上側のひずみが高まっていることを示す変化で、注目していく必要がある」と話している。
東海地震は、陸のプレートの下に太平洋側からフィリピン海プレートが徐々に潜り込み、ひずみが蓄積された結果、陸のプレートが跳ね返って起こる。気象庁によると、プレート同士が特に密着した「固着域」にあたる陸の地殻内で、05年半ば以降、ごく微小な地震(M1以上)がやや増加している。この領域は、長期的なゆっくり地震(スロースリップ)が観測されていた01年から05年半ばまでは、比較的静穏だった。ひずみを解放する効果があるゆっくり地震が終わったことで、ひずみが再びたまりつつあるとみられる。【須田桃子】
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by deracine69 | 2007-07-30 21:41 | 社会