自公、挙党態勢へ地固め必死 参院自民は展望開けず

2007/07/30 22:14 産経新聞

 安倍晋三首相の続投表明を受け、自民、公明両党は30日、挙党態勢の構築に向けさっそく地固めに入った。首相が内閣改造・党役員人事で「人心一新」に踏み切る方針を表明したこともあり、与党内は続投を支持する考えが大勢だ。しかし、一部には不満がくすぶる。加えて、参院は片山虎之助幹事長ら幹部級が大量に落選し、新たな執行部体制は白紙の状態だ。与党内の火種はつきない。

 「参院選は残念な結果となり、支持者に大変申し訳ない。国民の声をしっかり受け止めて今後も責任を果たしてほしい」

 重苦しい空気が広がった30日午前の自民党役員会。冒頭、首相が続投の意向を示すと異議なく了承され、参院選を陣頭指揮した中川秀直幹事長は辞意を表明した。

 青木幹雄参院議員会長も「責任を痛感している」と述べ、8月1日の参院執行部会で辞表を提出する考えを示した。

 首相が続投と同時に打ち出したのが内閣改造・党役員人事だ。参院選大敗という危機感に加え、「ポスト」をちらつかせる効果もあり、「虚心坦懐(たんかい)でやるしかない」(伊吹文明文科相)など大勢は首相続投支持に傾いた。

 首相が所属していた町村派会長の町村信孝外相は30日、山崎、津島、伊吹など各派事務所を訪ね「挙党態勢でやっていきますから協力をお願いします」と頭を下げた。

 それでも「人事をすぐに刷新しないと内閣支持率は10%を切る。少々耳の痛いことを言う人を入れ、バランスのある内閣をつくるべきだ」(舛添要一参院政審会長)、「この戦いで勝てなかった人が次の戦いで勝てるとは思わない」(今津寛衆院議員)という厳しい声もある。

 30日夜、谷垣派は都内の料亭に集結し、今後の対応を協議。首相の外遊日程などを考慮すると人事は早くても8月末にずれ込むため、党内のゴタゴタがさらに広がる可能性もある。

 9議席にとどまった公明党も態勢の立て直しに必死だ。太田昭宏代表は首相と国会内で会談し自公の「絆(きずな)」をアピールした。だが、「暴走機関車に乗り込み、ブレーキをかけていたつもりだったが、国民からは一緒に石炭をくべていると思われていた」(公明幹部)など、自公路線のあり方に対する疑問の声も漏れる。

 一方、少数与党となった参院自民の展望は開けていない。片山氏だけでなく、景山俊太郎筆頭副幹事長、保坂三蔵元経産副大臣らが相次いで落選。「ポスト青木」は見あたらず、参院執行部が機能不全に陥る可能性もある。
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by deracine69 | 2007-07-30 22:14 | 政治  

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