タレント・著名人候補、集票力に衰え 参院選比例代表

7月31日18時17分配信 産経新聞

 29日投開票された第21回参院選比例代表の個人名得票数を見ると、目玉候補と期待された有名人が振るわず、一定の組織票を持つ候補が堅実に当選した。有名人候補への有権者の視線が厳しくなったことを示しており、各党は特定の有名人候補に頼らず、一定の集票力を期待できる候補をより多く擁立して競わせる作戦へシフトする傾向が強まりそうだ。

 ≪一定の組織票≫

 個人名得票数のトップは山本香苗氏(公明)の102万7546票で、候補者で唯一100万票を超えた。以下、5位までを公明党候補が独占した。創価学会という強固な支持基盤を持ち、地域ブロックごとに候補者を決め、個人名で投票させるシステムを徹底させた結果で、同党の個人名投票は得票総数の5割を超えた。

 6位は自治労の支援を受けた民主党の相原久美子氏。自治労は前回の参院選で高嶋良充氏を支援したが、高嶋氏の得票は17万票弱にとどまった。今回は年金記録紛失問題による世論の批判で危機感を抱き、「支持者カード」作成で票を固める作戦などが功を奏した。

 9位に入った自民党の山田俊男氏は、全国農協中央会出身。支援する農政連は前回、農水省OBの日出英輔氏を推したが、12万票弱で落選した。今回は民主党が農家への戸別所得補償制度導入を訴え、農業関係者に揺さぶりをかける中、自前候補の擁立で組織を引き締め、前回の3・8倍の票を集めた。

 有力団体・組織の支援候補に交じり、有名人では自民党の舛添要一氏が7位に入ったが、6年前の159万票から大幅に減らした。自民党の中山恭子氏や丸山和也氏ら、民主党の「さくらパパ」こと横峯良郎氏も当選したとはいえ、各党の得票数を大幅にアップさせるほどの集票力はみられなかった。

 また、民主党は山本孝史氏の6万7612票をはじめ、10万票以下で4人が当選。自民党は武見敬三氏ら10人が10万票以上を獲得しながら落選した。これは獲得議席の減少で自民党の当選ラインが上がったことに加え、個人名票の割合が、自民党の約36%に対して民主党は約19%と低かったためだ。

 ≪個人名票3割≫

 6年前の参院選から、比例代表に個人名も書ける非拘束名簿式が導入されたが、今回も個人名票は全体の3割にとどまっている。
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by deracine69 | 2007-07-31 18:17 | 政治  

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