歴代首相が安倍首相を激励 自民党総務会は紛糾

2007/07/31 21:30 産経新聞

 続投を決めた安倍晋三首相は31日、森喜朗元首相ら歴代首相を訪問し、参院選での敗北をわび、今後の政権運営への助言と協力を求めた。首相は同日夜、首相官邸で記者団に「赤城氏を含め人事を一新する。首相補佐官を含め、人事については熟慮していきたい」と述べた。一方、自民党総務会では、首相続投への批判や異論が噴出。自民党内では首相続投容認の声が大勢だが、9月にも予定される内閣改造・党役員人事をにらみ、首相への牽制(けんせい)圧力はますます強まるとみられている。

 首相は、森、中曽根康弘、海部俊樹の元首相3人の都内の個人事務所を訪ね、それぞれ30分間ほど会談した。小泉純一郎前首相との会談は見送られた。

ラグビーに例えて助言

 首相の後見人でもある森氏は「とにかく挙党態勢のしっかりした内閣を作ることだ。『う~ん』とうならせる人事をやって、やる気をみせろ」と助言。首相が9月1日前後の内閣改造を検討していることについては「1カ月間ボディーブローをたたかれっぱなしになる。あまり延ばさない方がいい」と述べ、党役員人事だけでも前倒しするように勧めた。

 その上で、森氏は内閣をラグビーに例え、「フォワードに吹き飛ばされるような奴は置くな。勘の悪いやつをスタンドオフに置くな」とアドバイス。「これが最後のチャンスになるかもしれない」と念を押した。

勇気を持って

 中曽根氏は「選挙結果は芳しくなかったが、日本は国家的危機にあるので勇気を持って突破しなければならない。困難な時ほど政治家の本領が発揮されるものだ。あなたのおじいさん(首相の祖父の岸信介元首相)もそうだった」と激励。

虚心坦懐

 海部氏は「今は選挙直後でみなカッカしているが、国益の立場を踏まえれば乗り越えられる。虚心坦懐(たんかい)に野党と話し合い、説得してほしい」と助言した。

 一方、自民党総務会は1時間近く紛糾した。

 口火を切ったのは谷垣禎一前財務相。「なぜこれだけ批判を受けたのかしっかり総括すべきだ」と指摘。続いて加藤紘一元幹事長が「中川秀直幹事長、青木幹雄参院議員会長が辞任して、原因を作った側がそのままではおかしい」と首相続投を批判した。

 石破茂元防衛庁長官は「首相が『私か小沢一郎民主党代表の選択だ』と何回も訴えたのに、(続投を)有権者にどう説明するのか」、野田毅元自治相は「首相の道は1つしかない。決断したほうがいい」と首相退陣を求めた。深谷隆司元通産相は赤城徳彦農水相の事務所費問題の参院選への影響に言及し、「迷惑千万だ。(赤城氏は)即刻辞任してほしい」と不満を爆発させた。

 これを受け、丹羽雄哉総務会長は31日午後、首相官邸で総務会の意見を報告。首相は「厳粛に受け止めたい」と述べた。
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by deracine69 | 2007-07-31 21:30 | 政治  

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