参院選:「帰ってきた小沢」…狙うは首相の座?

2007/07/30 08:42 朝鮮日報/朝鮮日報JNS

 自民党のドン、金丸信はかつて、竹下派の若手から将来の首相候補として「乱世の小沢」を挙げた。現在民主党を率いる小沢一郎代表のことだ。金丸氏の発言は「乱世を収拾する人物」という意味合いだったが、今回の参院選で小沢氏は乱世を演出する役割を担った。

 小沢氏は米国式の二大政党制を主張している。構想通りに政権交代が実現すれば、社会党の没落以来、自民党を中心に小政党が乱立した日本の政治地図が根底から変わることになる。

◆「次期首相に」との声も

 小沢氏は自民党を崩壊させた前歴と高慢にも見えるイメージのせいか、「次期首相に適した人物は誰か」との世論調査では、小泉前首相、麻生外相の自民党勢に押され、3位にとどまっている。しかし、今回の参院選大勝で世論が変わる可能性は十分にある。

 小沢氏の首相就任可能性は、自民党勢力をどれだけ自陣に引き入れるかに懸かっている。しかし、1990年代以降は政敵をつくる期間だった。93年に自民党を離党、同党の1党支配終結に決定的な役割を果たした。その後も政界の離合集散を主導し、「壊し屋」との別名でも呼ばれた。

 最大の弱点は健康面だ。小沢氏は91年に狭心症で倒れて以降、健康問題を指摘されて久しい。今回の参院選でも投開票が行われた29日、疲労を理由に自宅で静養し、民主党圧勝にもかかわらずメディアに姿を見せなかった。



◆独自の改憲論

 小沢氏は政治家の系譜上で「保守本流」に属する。衆議院議員を務めた父小沢佐重喜は、保守本流の祖と称される吉田茂元首相の側近だった。父の選挙区を受け継いだ後も、自民党内で田中-竹下ラインにつながる自民党保守本流の「皇太子」として頭角を現した。

 小沢氏は99年に『文藝春秋』に寄稿した「日本国憲法改正試案」で、「(米軍による)占領下に制定された憲法は無効」と主張した。しかし、安倍晋三首相が主張する急進的な改憲論(9条改正、自衛軍の創設)とはかなりの開きがある。小沢氏は改憲論争の争点である9条をめぐり、紛争解決の手段としての武力を放棄し、交戦権を認めないとする1、2項を維持し、「正当防衛のための武力保有」のみを許容する3項の新設を主張している。自衛隊を国防に専念させ、日本主導で国連常備軍を別に組織し、国際協力を進めるべきとの立場だ。

◆韓日関係

 小沢氏は日米同盟の重要性とともにアジア外交を重視し、靖国神社のA級戦犯分祀(ぶんし)を主張する。歴史問題では90年に天皇のお言葉問題に関し「これ以上地べたにはいつくばったり、土下座する必要があるのか」と述べたいわゆる「土下座発言」で波紋を呼んだが、保守本流の伝統を受け継ぎ、韓国と中国に対する理解は深い。

 小沢氏は2000年、自由民主連合の朴泰俊(パク・テジュン)首相就任に合わせ訪韓し、本紙とのインタビューで朴元首相を「先輩であり友人だ」と表現した。「大先輩」である金鍾泌(キム・ジョンピル)元首相とは囲碁仲間だという。

東京=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)特派員
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by deracine69 | 2007-07-30 08:42 | 政治  

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