<公明党>大敗後遺症深刻 首相との距離に変化も

8月2日21時10分配信 毎日新聞

 参院選で自民党への逆風にまきこまれる形で惨敗した公明党は2日の中央幹事会を皮切りに選挙総括を始めた。目標の13議席を確保できず9議席という結果に党内はぼうぜん自失の状態。自民との選挙協力が不発に終わりしこりを残したうえ、憲法改正問題など保守色の強い安倍政権と距離を置くべきだとの意見も出ている。太田昭宏代表のかじ取りは厳しい。

 「我々は連立与党のご意見番。だが自民党におきゅうを据える票が、公明党を通り越して、民主党に流れてしまった」。公明党の東順治副代表は敗因をこう表現した。

 今回の参院選は、昨年9月に代表に就任した太田氏にとって、初の国政選挙。太田代表―北側一雄幹事長のコンビが初陣を飾ることが至上命令だった。ゆえに参院選前には、政治資金規正法改正に消極的な自民党を議論の土俵に引っ張り込み、「原爆発言」の久間章生前防衛相には辞任するよう引導を渡すなど、環境整備をはかったはずだった。

 ところが結果は目標に4議席も届かない敗北。党幹部の一人は「自民党をおもんばかっていると有権者に受け止められた」と慨嘆した。支持母体の創価学会からも、自民党から公明党に票が回りにくい選挙協力の実情を指摘する声が上がっている。比例票が前回の862万票から776万票へ激減、埼玉、神奈川、愛知という定数3の選挙区で軒並み落選という結果は、太田体制を大きく揺さぶった。

 投開票翌日の30日、太田氏は党首会談で安倍晋三首相に「憲法議論も大事だが、生活に目を配ってもらいたい」と注文をつけた。同氏は2日の党中央幹事会でもこのやりとりを紹介。「安倍政権に追随する公明党」とのイメージを何とか一掃したいとの思いがにじんだ。

 公明党や創価学会には、次期衆院選への思惑も絡んで、太田体制のかじ取りを懸念する声が根強いが、就任1年の太田代表の引責辞任は党組織に大きなひびを入れかねない。創価学会幹部も「太田代表の責任問題にはならない。ただ自民党に対してはっきりモノを言う姿勢を貫いてほしい」と太田続投を容認した。

 今後、公明党にとっての大きな関門は、秋の臨時国会での対応。参院で否決された法案を再議決するための衆院の3分の2には自民党単独では届かないため、衆院公明党がキャスチングボートを握ることになるが、太田氏は「丁寧な運営が必要」と語り、選挙結果を受けた慎重審議を主張し始めている。【野口武則】
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by deracine69 | 2007-08-02 21:10 | 政治  

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