「自民と一体」が敗因 公明、安倍離れ加速も

2007/8/3 中國新聞

 公明党は二日の中央幹事会で、参院選惨敗を踏まえた選挙総括を月内にまとめることを決めた。自民党出身の閣僚らの失言、事務所費問題が世論の厳しい視線にさらされる中で「有権者に自民、公明両党が一体と映っていた」(党幹部)ことが最大の敗因との見方が大勢で、太田昭宏代表が与党内での独自色の発揮をにらみ、安倍晋三首相と一定の距離を置く姿勢を強めるのは間違いない。

 「年金記録不備や、政治とカネの問題、閣僚発言などが厳しい結果につながった」。太田氏は参院選で目標に掲げた十三議席を大きく割り込み九議席の「歴史的敗北」(幹部)を喫した要因を分析した。

 ただ敗退した埼玉、神奈川、愛知選挙区での得票は過去最高だったと説明し、「わが党の戦い、実績は評価していただいた」とも指摘した。

 支持団体の創価学会も一日の本部幹部会議で「九議席に惜敗したが、この逆風の中で健闘した」(原田稔会長)と総括。与党の過半数割れは「自民党側の責任」との認識でほぼ一致しており、「大田代表―北側一雄幹事長」体制に動揺は見られない。むしろ自民党との選挙協力区に指定した埼玉、愛知両選挙区に関して「自民支持層の票の二割が民主党に流れ、公明党には一割程度」(学会幹部)との不満がくすぶっているのが実情だ。

 太田氏が七月三十日の安倍首相との与党党首会談で「憲法改正論議も大事だが、中央と地方の格差問題など、より国民生活に直結する課題に焦点を当てるべきだ」とくぎを刺したのも、“直言路線”の強いアピールが必要と思い定めたからにほかならない。

 公明党のベテラン議員は「問題閣僚の首の一つや二つ取って、毅然とした姿勢を見せられなかったのが敗因。安倍首相と距離を置いていかないと、今度の衆院選でも惨敗する」と語る。

 創価学会幹部は「首相は公明党の言うことを聞くしかない状況になった」との見立てだ。国会の展開次第では早期の衆院解散の可能性が出てきたため、安倍首相は公明票を重視して、“タカ派路線”から中道に軸足を移さざるを得ないというわけだ。

 ただ党の存在感の発揮が時として、首相の指導力不足を際立たせて与党全体の“地盤沈下”につながるとのジレンマもあり、太田氏は難しい党運営を迫られそうだ。
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by deracine69 | 2007-08-03 05:58 | 政治  

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