「地方」の「女性」の代表、大量に誕生

2007/08/05 JanJan

 自民党が歴史的な大惨敗を喫した参院選。女性議員は、今回、121名中、26名が当選しました。

 民主党が最多の14名。自民党が8人。公明、共産、国民、無所属(糸数)が1名づつ。2005年の「911総選挙」では、小泉純一郎さんによる刺客などにより、「ネオリベラリズム」ないし「ネオコン」に類するような女性議員が自民党に、かなり誕生しました。稲田朋美さん、片山さつきさん、そして返り咲きの高市早苗さんらです。

 ニートに対しては「徴農」(稲田議員)、「フリーターは待ち組」(猪口前国務大臣)など、男性自民党議員も顔負けの弱者に冷たい言動で鳴らしました。

 しかし今回の参院選では、HPで政策などを拝見する限り、割合、欧州的な社民主義ないし、保守系でも経済政策などはかなりリベラル寄りと思われるような女性議員が東京や大阪といった大都会以外で多く誕生しました。

 山形、岡山、香川、島根の1人区では、民主党が公認ないし支援する無所属・国民新党の新人女性候補が、沖縄1人区では元職が当選しました。さらに2人区でも、宮城、福島、新潟で民主党の女性候補が当選しました。

 大都会は女性国会議員が、公明党や共産党、旧日本社会党(土井ブームのとき)でそれなりにはいましたし、地方議員もそれなりに多くいます。 男性は男性でもちろん、大都会での数は絶対的に多いですが……。

 が、「今まで自民党の地盤だった地方の女性」の代弁者が本当に少なかったと思います。いたとしても、男性顔負けのネオコンな人だったりする。彼女らが思いをたくせるような人が少なかった。

 だが、ここ数年、自民党が地方を切り捨てた。そこへ、最低賃金引き上げや農業の個別所得保障を掲げて民主党など野党が殴り込みを掛けて、議席を奪った。そして、野党が女性を多く立てた。

 そのお陰で、今まで、回路を閉ざされていた「農村部の女性」の政治への思いが少しでも多く伝わる可能性が出て来て私としては心から喜んでいます。

 むろん、小泉さんの地方切捨て政治は怪しからんというのは私の持論です。しかし一方で、「田舎の政治家=セクハラオヤジ軍団のようなイメージ」を都会の女性や若者が持ってしまい、それを叩く小泉さんらネオコンに溜飲を下げる、という構図もあったのです。また、地方に対するセーフティネットも、業界に偏る、男性の視点に偏る、「**先生のお陰」ということがまかりとおるなどの問題点も山積していました。

 地方の男性は、まだ、代表を持っている。都会の女性も男性より少ないながらも代表を送っている。

 しかし、「地方の女性」の代表が少ない。彼女らは、今の地方いじめの小泉・安倍政治と、日本の時代遅れのさまざまな制度・風習(地方の「オヤジ政治」含む)両方の挟み撃ちにあって大変だと思う。新しく選ばれた議員さん達には、期待を裏切らずに頑張って欲しいと思います。

(さとうしゅういち)
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by deracine69 | 2007-08-05 23:59 | 政治  

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