社保庁「極秘ファイル」の威力

8月9日10時1分配信 日刊ゲンダイ

 月内にも召集される秋の臨時国会で、再び“年金爆弾”が炸裂しそうだ。すでに、小沢・民主党は国政調査権の発動を視野に、強力な隠し玉を用意。安倍「死に体」内閣は防戦一方である。

 民主党は、野党が過半数を握った参院で「年金保険料流用禁止法案」を提出する方針を固めた。その審議の過程で、安倍政権と社保庁がひた隠しにしてきた「極秘ファイル」を白日の下にさらそうというのだ。

「実は、先の国会の閉会間際に“ミスター年金”の長妻昭衆院議員が、東京・品川にある社保庁の無人倉庫で、怪しいファイルを発見したのです。その中には、グリーンピアなどムダな福祉施設の建設を陳情していた国会議員や秘書の名前がズラリと並んでいました」(民主党関係者)

 この資料の提出を民主党は求めたが、社保庁はかたくなに拒否した。だが、野党が参院の多数を取った以上、もはや隠蔽は許されない。

「参院で国政調査権の発動を決議すれば、強制力を持って社保庁にファイルを提出させることができます。これまで与党が抵抗すれば発動できなかったが、与野党が逆転したこれからは、それが可能になるのです」(民主党議員)

 ムダな福祉施設の乱立により、回収不能となった年金保険料は総額1兆円以上に上る。歴代の自民党政権が社保庁とツルみ、湯水のように浪費した結果だ。極秘ファイル公開で、利権に群がり年金を食い物にしてきた議員があぶり出されたら、自民党が大パニックに陥るのは間違いない。

「ほかにも、社保庁は重要データを隠している。まず、年金相談の集計です。本人にも社保庁にも納付の証拠が見つからず、調査を終えた記録は3月末までに2万件。それ以降は公表されず、どれだけ増えたか不明です。国民年金保険料の納付率も更新されないまま。2月時点の納付率は65.5%で、07年度の目標値80%に届かないのは確実。都合の悪いデータを出し渋っているとしか思えません」(政界関係者)

 こうしたデータも、今後は野党の追及でバンバン暴露される。安倍の退陣は時間の問題だ。
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by deracine69 | 2007-08-09 10:01 | 政治  

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