安倍倒閣運動の行方

8月12日10時0分配信 日刊ゲンダイ

「安倍退陣」を要求する自民党の中堅幹部たちが新グループを結成した。「2・26事件」の青年将校に例える声もあるが、この動き、意外な広がりを見せている。

●内閣改造後 100人に膨らむ

 自民党大惨敗と安倍続投宣言から1週間がたち、「喪」があけたとばかり、反安倍連合の動きが加速してきた。

「8日に反安倍グループを立ち上げた議員は、前文科相の小坂憲次、元官房副長官の園田博之、渡海紀三朗、三原朝彦、山本公一、後藤田正純の6人です。月内にもう一度、準備会合を開きますが、そこには前経財相の与謝野馨、元自治相の野田毅も加わり、8人が世話人となる。党内に広く参加を呼びかける方針です」(自民党関係者)

 7日の代議士会で、公然と安倍退陣を要求した中谷元、石破茂の元防衛庁長官も方針は一緒だ。永田町では「メンバーは50人を超え、最終的に100人近くになるのではないか」という見方もでている。政治評論家の浅川博忠氏が言う。

「グループの狙いは3つです。1つは年内にもある解散・総選挙に備えて、“実績”をつくっておこうということ。2つ目は人事の駆け引きです。今回のグループは、津島派、山崎派、谷垣派のメンバーが中心。彼らは人事で冷遇されている。今月27日の内閣改造では挙党体制、つまり反主流派からの起用も求めるアピールの意味があります。そして3つ目は、また安倍首相が偏った改造人事をしたり、さらに支持率低下で総辞職に追い込まれたときは、その受け皿になろうということです。ホップ、ステップ、ジャンプまでいったら相当の勢力になります」

●バックに「大物」の影も

 メンバーのひとりは、改造人事が済むまで様子見の議員が多い党内を気遣って、「これは倒閣運動ではない」と語った。だが、水面下では倒閣含みの展開になっている。

 マスコミ関係者が言う。

「自民党の多くの衆院議員は、安倍続投はもちろん、麻生外相への禅譲でも次の総選挙は苦しいと思っている。小泉・安倍の路線をなんとか変えたい。2・26事件じゃないが、反乱軍で終わるか、それとも運動を拡大できるかどうかは、麻生外相に代わるポスト安倍候補を擁立できるかどうかがポイント。石破氏を担ぐという動きもありますが、最後のよりどころにしているのは福田康夫元官房長官でしょう」

 自民党内にも、やっとまともな安倍引き降ろし勢力ができ始めてきた。
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by deracine69 | 2007-08-12 10:00 | 政治  

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