安倍首相、朝青龍の悪しき共通点は、「ヨコ並び思想」だ!

2007年08月13日09時50分 PJニュース

 【PJ 2007年08月13日】- 参院選惨敗の結果に「反省すべき点は反省する」と繰り返す安倍晋三首相。選挙直後の自民党議員総会で多数の幹部から退陣を迫られ、反論の一言も出ないテイタラク。6日発表の世論調査によれば、大敗後の内閣支持率は22%と過去最低。上がったのは不支持率65%、参院選直前より12ポイント上昇したと毎日新聞は伝えている。

 言うまでもないが、内閣総理大臣とは国家の政治的指導者、自衛隊三軍の総司令官でもある。内閣は「少年官邸団」と揶揄(やゆ)され、場の空気が読めない首相を、「KY総理」と呼ばれる始末。首相を補佐するという名目の補佐官は、実務内容はまったく不明。組織論的には、「屋上屋」で閣僚との摩擦が目立つだけ。リーダーシップを発揮できない総理に、国家の安全を任せて大丈夫かと案じる声が出て当然だ。 

 片や、「ヒジ、腰の怪我(けが)」を理由に大相撲協会の公式行事の地方巡業を欠席したのが横綱朝青龍。故国モンゴルで治療専念と思いきや、元気にサッカーにうち興じていうからとんだ醜態。帰国すれば、協会をはじめ内外の大批判の声に、「精神的障害」を理由に自宅に引きこもり、実情も明かさぬまま、高砂親方が愚痴っぽい記者会見に臨むだけ。相撲の世界は俗に、「ムリ偏にゲンコツ」と称せられる典型的な「タテ型社会」。親方や先輩力士の尊厳は偉大であったはずだが、ナニを間違ったか朝青龍、伝統を誇る相撲界の権威を自ら失墜。元大関の小錦にまで、「あれは単なるなるワガママ。ボクは現役時代、どんなにつらくてもハワイに帰らなかった」とバカにされる始末。

 超有名人のこのお二人、ドチラも「ヨコ並び思想」に凝り固まっているようだ。だが、敵失に喜ぶ小沢民主党。前代表前原誠司氏を辞職に追いやったのは、同党議員永田寿康氏の「送金指示」メール問題だったし、時の幹事長もまた、お坊ちゃま政治家鳩山由紀夫氏。ばんそこう大臣こと赤城徳彦氏を擁護し続けた安倍首相の、「仲良しクラブ」とまったくの同類項。目くそ鼻くそを笑うとはこのことだ。

 ドイツの社会学者テンニースは、地縁、血縁などによる自然発生的な社会集団を「ゲマインシャフト」(Gemeinschaft)とし、一方「機械的組織体」を「ゲゼルシャフト」(Gesellschaft)と呼んだ。火中のわが子を救う母親は、「ゲマインシャフト」の住民であり、「泣いて馬謖(ばしょく)を斬った」中国の名政治家・諸葛は「ゲゼルシャフト」に生きた英雄なのであった。立場、立場で語られる言葉も日々の行いも、みな同一では困るということだ。

 あらゆる組織はピラミッド型に構築され、運用されている。トップに立つ人間は、最高の名誉と尊敬を得られるが、その地位に相応(ふさわ)しい立ち居振る舞いを求められるのが世の常。日本には「立場は人を変える」との格言があり、欧米では古くから「ノブレスオブリュージュ」として、「気高きものの義務」あるいは、「正しき者は強くあれ」を要求してきたものだ。つまりは安倍首相も、相撲界の頂点に立つ朝青龍ご両人に見え隠れするのは、単なる甘えの構造、「横並びお友達社会」の住人でしかないことを指摘したい。

 昨今わが国に横溢(おういつ)している恐怖の「ヨコ型発想」。安倍内閣の組閣の失敗と、その後打ち続く閣僚の不始末は、まさに「友人をかばうあまり」自民党という巨大組織を崩壊させたのだ。同様、朝青龍の指揮官であるべきはずの高砂親方の、「大アマ指導」が、素直なモンゴル力士を増長させたと指摘する声が高い。親方が、「不始末をしでかした弟子の自宅に日参し、説得する」など茶番でしかない。日本相撲協会北の湖理事長の指導力不足を主因とする意見もあり、ドチラを向いても日本全国「責任者不在」が悲しき実情。

 出処進退を明らかにできない総理大臣も、診断書の陰でうごめく横綱にも、地位に値する畏敬(いけい)の念はとうに消えうせた。総裁選の論功行賞という「ヨコ型発想」で内閣を誕生させては国民は困るのである。だだっ子横綱朝青龍は、ごちゃごちゃ言わず、「スミマセン」と一言言えば済むことなのだ。蛇足ながら、アベにアソウにアカギにアサ青龍。ついでに高砂親方ことアサ潮さん…。「ア」の字のつく人はみな大アマであきへん。そろそろ「ヨコ型発想」からの離脱が、必要な時期のようですがねー。【了】
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by deracine69 | 2007-08-13 09:50 | 政治  

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