<防衛次官>生え抜き増田氏昇格 防衛相が「西川氏」案断念

8月17日22時2分配信 毎日新聞

 政府は17日、正副官房長官による「閣議人事検討会議」を開き、混乱が続いていた防衛省の事務次官人事について、9月1日付で守屋武昌次官(62)を退任させ、後任に同省生え抜きの増田好平人事教育局長(56)を充てることを決めた。小池百合子防衛相は警察庁出身の西川徹矢官房長(60)を後任とする考えだったが、安倍晋三首相は17日中の決着を小池氏に指示、人事に反発していた守屋氏を退任させるかわりに西川氏起用を断念することで収拾した。28日の閣議で正式に決定する。

 閣僚の人事方針が官僚の反発で覆るのは異例で、11日にわたる迷走劇は安倍内閣の危機管理能力の欠如を改めて露呈した。今回の一件で小池氏の省内掌握の不足も指摘され、改造人事での処遇も焦点となる。

 小池氏は、在任4年を超えた守屋氏を退任させ後任に西川氏をすえる方針だった。だが、人事案を事前に聞かされていなかった守屋氏が猛反発し、後任を自ら推す生え抜きの山崎信之郎運用企画局長(60)に差し替えるよう求め、激しく対立していた。

 安倍首相は17日朝、小池氏に早期収束を指示。結局、小池、守屋両氏とも後任として推していなかった増田氏を充て、痛み分けとすることで双方とも妥協。閣議人事検討会議で増田氏起用を内定し、的場順三官房副長官が同日午後、守屋氏に防衛省案として提出させた。75年防衛庁入庁の増田氏は守屋氏よりも4期下で、異例の抜てき人事となる。

 首相官邸では塩崎恭久官房長官が小池氏の人事の進め方に反発、首相も当初は事態を静観する姿勢を示すなど、27日の内閣改造後に決着を先送りすることも検討した。しかし、小池氏が携帯電話で人事を守屋氏に伝えようとしていたことを自ら明らかにするなど、迷走ぶりが連日報道され、政権運営への影響が無視できない状況と判断し、官邸主導で決着を図った。

 小池氏は17日夕、記者団に後任の増田氏への差し替えについて「このまま迷走が続くことは省にとっても、国にとってもよくないと首相も判断し、その結果として防衛省一体の案にたどりついた」と述べ、首相の関与を強調した。

 異例の次官若返り人事で72年入庁の西川氏ら増田氏より年次の高い官僚は退任する見込みで、省内にも動揺が起きている。【古本陽荘】

 【略歴】増田好平氏(ますだ・こうへい)75年東大法卒、防衛庁入庁。広報課長、防衛参事官を経て06年8月から人事教育局長。東京都出身、56歳。
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by deracine69 | 2007-08-17 22:02 | 政治  

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