ペルー大地震…支援遅れに被災者いらだち、略奪行為も発生
8月18日12時38分配信 読売新聞【ピスコ(ペルー南部)=飯田達人】南米ペルー沖で起きた大地震で、最大被災地のピスコでは17日、自宅を失った市民多数が冬の寒さの中、3夜連続の野宿を強いられている。
救援の指揮系統は混乱しており、商店や輸送トラックを狙った略奪行為も発生、被災者の不安と不満は頂点に達している。
地元報道によると、太平洋沿岸地域のほか、内陸部のワンカベリカ州、アヤクチョ州でも家屋倒壊などの被害が出ていることが判明。AP通信によると、これまでの死者数は510人に上っているが、さらに増える可能性もある。
街が壊滅状態となったピスコでは、避難所もなく、電気などのライフラインも依然ストップしたまま。妻と長女の3人で自宅前の路上で過ごすカルロス・フランコさん(54)は「戦争に巻き込まれたような悲惨な状況だ。街全体が墓場になってしまった」と途方にくれていた。
by deracine69 | 2007-08-18 12:38 | 北米・中南米