片山虎之助氏、国政復帰「虎」視眈々…インタビュー

2007年8月21日06時00分 スポーツ報知

 先の参院選で民主党新人の姫井由美子氏(48)に敗れた自民党の片山虎之助前参院幹事長(72)が死闘を総括した。岡山選挙区の“代名詞”となった「姫の虎退治」のフレーズにも「あれは名誉棄損に近い…」などと、落選直後のあいさつでは語られることのなかった本音も吐露。今後は来年秋の岡山県知事選出馬もささやかれる中、次期衆院選、参院選を軸に「国政復帰」の方をじっくりと狙うという。

 「今後のことは何も考えていません」

 選挙を終え“ただの人”へ。表情は柔らかくみえたが、その目はまだ死んでいなかった。

 「政治にかかわっていきたいと選挙後は言ってきたが、長く国政でやってきた。やはり今後も国政で復帰をと思っている」

 選挙後まだ1か月もたっていないのに、早くもカムバックに意欲を燃している。だが、7月29日深夜、落選直後のあいさつでの態度は謙虚なものだった。「私の不明不徳でこのような結果になり、心からおわび申し上げたい」と手短に話すと、恨み節も漏らさずに帰宅。その姿勢には毒舌家の田中真紀子元外相も「潔い」とほめたほどだ。

 「周りの皆さんはよくやってくれたから。それに結果はすべて自分に返ってくるもの。思いを簡潔に伝えたかった」

 東大法学部、官僚とエリートコースを進んできた虎之助氏にとって初めてともいえる挫折だった。

 「それはもちろん内心は悔しいし、つらいよ。でも帰っても眠れないかと思ったら意外とすぐに寝た。疲れていたんだろう」

 さらに周囲を驚かせたのは虎之助氏の以前よりやせた姿だ。

 「選挙になると食べる暇がないから3キロやせた。ベルトの穴も変わったし、ほら、(ほおの下を触り)エラもなくなった」

 だが選挙が終わった今、言いたいこともある。

 「年金問題はいったん片づいたはずだったのに、その直後に不適切な発言をした閣僚が出てきた。さらにあのバンソウコウはまずい。映像で流れる度に、票が減った気がした」

 「(原爆投下は)しょうがない」発言の久間前防衛相、そして、赤城前農相。吹き荒れる逆風に加え、相手陣営が打ち出した「姫の虎退治」のフレーズも打撃となった。

 「あれはひどい。名誉棄損に近いよ。私もよその党の政策は批判するけど、あとは正々堂々とフェアプレーで戦った。こっちも相手のことは何かと言ってきてはいたけれど、あえて言わなかった。同じ土俵に上がらず横綱相撲のつもりだったんだけどね、それが甘かったかもしれない」

 祖父・虎太郎さんから受け継いだ「虎」の文字。これまでは映画「男はつらいよ」シリーズになぞらえて「参院の“虎さん”」としてきたが…。

 「今までは得したことが多かったけど、今回はどうだったかな。岡山はタイガースファンの多い県なんだけどね」

 今後、政界復帰の手段は「いろんな人の話を聞いてゆっくり決める」という。リベンジとして「虎の姫退治」もあるのか。

 「だからそういうゴロ合わせはよくない。政治をバカにしている。私は実績を武器に正々堂々とやるんだから」

 一瞬鋭く光った目には「“虎視”たんたん」という言葉が似合っていた。

 ◆片山 虎之助(かたやま・とらのすけ)1935年8月2日、岡山県笠岡市生まれ。72歳。東大法学部卒業後、58年自治省入り。岡山県企画部長、岡山県副知事などを経て、87年自治省消防庁次長。89年参院選初当選。参院国対委員長などを経て、2000年総務相。04年参院幹事長。07年7月、参院選で4選を目指すが敗れる。趣味はゴルフ、ジョギング。
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by deracine69 | 2007-08-21 06:00 | 政治  

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